人生は冥土までの暇潰し

2017年4月25日 (火)

空 

人生は冥土までの暇潰し
 
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本日の月25日、朝鮮人民軍創建85周年が開催される。果たして、金正恩が核実験を強行するのかどうか、今や世界中が注目しているところだ。そうした緊迫した空気の中、昨日は仕事の合間にNHKの「SWITCHインタビュー 達人達」を見た。対談者は視力と聴力を失った東大教授の福島智、もう一人は難病を抱える生命科学者の柳澤桂子で、二人の対談を通じて「生きるとはなにか」について、改めて考えさせられた次第である。

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そして、柳沢が今までに50冊以上もの本を著してきたことを知った。その中でも、『生きて死ぬ智慧』の場合、般若心経を現代訳した同女史の力作と言えるのだが、亀さんは「空」について長年にわたって気になりつつも、未だに良く理解できていないだけに、以下のカスタマーレビューを読み、一度目を通してみたいと思った次第である。

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なお、以下は今東光和尚が「空」について、若い読者に回答したものである。

☆☆〝空〟の意味は?
『般若心経』って本にのっている言葉で「色不異空…」というのがあるが、その意味、とくに〝空〟の意味を教えてほしい。別に仏教に入門するわけじゃないけど、この言葉、何か気になるんだ。ついでに聞くけど、仏教ではどの宗派が信頼できるだろうか?
(新潟市 高2生)

〝空〟なんて、そんなむずかしい言葉を一言で説明できるかい。仏教には「空観」といって非常にむずかしい課題があるんだ。つまり唯物史観の「観」みたいに「空観」というのが。唯物史観の対照で、唯心論から言えば空観なんだ。そんなごついものを、五行か十行の返答でてめえに言えるかってんだ! このうす馬鹿野郎! まったくてめえのドタマがいかに空かということが、これでわかる。それも仏教なんか入門する気はねえとかよ。そんな口幅ったいことを言わずに、空を知るまで「仏教入門」から始まって、いろんなものを読んで、それから自分の空観というものを発見し、確立していくんじゃなけりゃあダメだ。
それまでには十年かかるか三十年かかるか、オレみたいに七十年かかってもまだはっきりしねえってことになるかもしれねえ。
またどの宗派がいいかって? そんなの天台宗にきまってるじゃねえか。天台の坊主に聞けば天台が一番いいというのは当り前だろうが。オレが創価学会なら創価学会が一番いいって言うわな。なにとぼけた質問しやがる。この馬鹿野郎!

『続 極道辻説法』p.39

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2017年4月23日 (日)

月刊日本も… 

人生は冥土までの暇潰し
昨日、2ヶ月ぶりに上京、まほろば会(世界戦略情報誌『みち』の執筆者と読者の会)に顔を出してきた。いつものように安西ファイルが参加者に配布され、トランプ大統領を巡るテーマを中心に、安西正鷹さんによる解説が行われたのだが、特に印象に残ったのがトランプの娘婿である、ジャレッド・クシュナーについての情報であった。昨夜知り得たクシュナーの人物については、近日中に稿を改めて記事にしたい。

さて、家を出る前に郵便受けを覗いたところ、『月刊日本』(五月号)が届いていたので、さっそく電車の中で目を通した。2012年12月16日に安倍晋三が総理に返り咲いた当時の『月刊日本』は、安倍首相への期待感で溢れていたのを今でも覚えているが、時の経過とともに同誌は安倍首相への批判を強めるようになり、そうした同誌の姿勢に亀さんも同調していたものだ。しかし、2月11日のトランプ大統領と安倍首相による日米首脳会談あたりから、亀さんの安倍晋三観は大きく変わった。一方、『月刊日本』は相変わらず安倍首相を批判し続けている…。それは、今号の特集の冒頭にあった同誌編集部の文からも明らかである。

トランプ政権の誕生によってTPPは頓挫した。にもかかわらず、安倍政権はグローバル企業に奉仕するための政策を推進し続けているということである。(特集1 おコメが食べられなくなる!!)

大手メディアの記者たちも「羽織ゴロ」の精神を取り戻し、森友学園問題追及に全力を尽くしてもらいたい。(特集2 森友学園問題の真相)


これでは、森友学園問題で大騒ぎしている他の大手メディアと、何ら変わるところがないではないか…。「月刊日本よ、お前もか」と暗い気持ちになりかけていたとき、鈴木宗男の「籠池氏の証人喚問に思う」という記事が目に止まった。

 そもそも籠池氏は偽証罪以前に嘘つきである。私学審議会に対して「私立海陽中等教育学校に推薦枠がある」と嘘をついたり、「安倍晋三記念小学校」の名称で勝手に寄付金を集めたり、あまつさえホームページに「昭和天皇陛下には、全国植樹祭の途次、当園に御臨幸賜り」と偽証していた。愛国者を自称していながら、昭和天皇陛下を利用するとは、なんと畏れ多いことか。言語道断である。法律以前に、人として許し難いと怒りを禁じえない。
『月刊日本』(五月号)p.107

胸のすく思いであった。

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帰宅後、掲示板「放知技」を覗いてみると、飯山一郎さんの鈴木宗男についての投稿があり、ここでもシンクロニシティを感じたものである(笑)。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16090538/151/

【別報】
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今朝の東京新聞に載った吉永小百合の「私の十本」(10)。

2017年4月22日 (土)

近頃の若い者は 

人生は冥土までの暇潰し
数日前、19歳の南谷真鈴さんという女子大生が、北極点到達を成し遂げたというニュースを耳にしたときは、「エッ!」と驚いたものである。それだけではない。あの植村直己にして実現できなかった、南極点到達も昨年(2016年)の1月に成功しているのだ。さらに凄いのは、若干19歳にして7大陸最高峰の登頂に成功していることである。その意味で、昨年掲載された「TABI LABO」のインタビュー記事は、そうしたスーパーウーマンの素顔を上手く引き出せているように見えた。

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http://tabi-labo.com/271474/marinminamiya

亀さんの周囲を見渡しても、息子の友人で逞しく自分の人生を切り拓いていこうとしている若者が何人かいる。そうした若者の一人、仮にA君としておくが、A君は親に頼ることなくバイトで資金を貯め、近く海外放浪の旅に出るのだという。亀さんも十代の頃に3年間ほど世界放浪の旅を体験しているだけに、「亀さんがエールを送っていた」と、A君に伝えるよう息子に頼んでいる。

このように、一時は森友学園問題で大騒ぎ(バカ騒ぎ)をしていたマスコミやブログと違い、こうした若者の生き様は爽快ですらある。そして、脳裏に浮かんできたのが「近頃の若者は」という常套句だった。この「近頃の若者は」だが、アンサイクロペディアが示す定義が面白い。

時代の変化というものに対し、若年者はすぐさま流れに乗るかのごとく追随するが、齢を重ねて年長者になると自分の人生経験という一定の杓子に固執してしまい、新しいものを受け入れるような柔軟性が失われてしまう事がある。それらの者が、「新しい時代」の先端を行くようなものを若者が行っているのを見た際、良くこの言葉が発せられる。当人も若年の時、年長者から同じ事を言われたのは全く覚えていないようで、それが現代に至るまでこの言葉が受け継がれている土台になっている。

現在ではこの言葉の使用も若年化が進んでおり、幼稚園の年長(5・6歳)も使用している。しかし使用する状況は同じで、年少・年中の新しい考えについていけなくなった園児が使用しているようである。


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ここで、「植村直己物語」という映画を読者はご存知だろうか。同映画については拙稿「私は、今でも植村が生きていると信じてます」でも少し触れているが、同映画を見て思ったことの一つがスポンサー探しの苦労である。大陸最高峰登頂や南極北極点到達を実現するには、莫大な資金が必要なのだ。このスポンサー探し、植村直己の場合には泥臭さを感じたものだが、南谷真鈴さんの場合はスマートさを感じる。これも、時代の違い、あるいは男女の違いにあるのかもしれない。
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2017年4月21日 (金)

シンクロニシティ 

人生は冥土までの暇潰し
半年前に「日本の最高機密」と題する記事をアップ、当時は未だ〝健在〟だったリテラや新井信介氏の記事を紹介しているが、それから半年しが経っていないというのに、リテラや新井信介氏の劣化ぶりは目を覆うものがある…。亀さんは同記事の中で以下のように書いた。


最後に今後のナリオだが、日本の人口激減が本当であったことを思い知らされる日を迎え、国中がパニックになるか(国家の崩壊)、(知人友人がバタバタと逝き)気がついたら周囲に誰も居なくなったという日を迎えるか(国家の臨終)、いずれかと思うべし。


今までは後者の国家の臨終、すなわち〝静かな死〟を日本は迎えようとしている気配が濃厚であった。ところが、その後になって状況が変化したのである。すなわち、飯山一郎さんのHP記事「安倍首相が4月27にモスクワ訪問! 」にもあるように、日本の運命を左右しかねないフクイチ問題、ここに至って一条の光を見いだせるようになったのだ。

さて、ここで少し横道に逸れるが、掲示板「放知技」の常連の一人である、疲れ人さんの投稿に注目されたい。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16090538/24/

このシンクロニシティで思い出したのが、故宍戸幸輔さんである。翁の事務所や自宅には幾度かお邪魔しており、多くを語り合っているが、ニューサイエンス、すなわち精神世界がテーマになったことが多く、そうした話題の一つがシンクロニシティであった。そうした流れの中、翁にシンクロニシティの本を薦められ、亀さんは購入している。

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同書の内容だが、何分にも15年も前に目を通した本であり、どのようなことが書かれてあったのか、記憶が曖昧になっていたので、アマゾンのカスタマーレビューに目を通し、漸く思い出すことができた。そして、翁とシンクロニシティについて語り合った時は、以下のアマゾンのカスタマーレビューにもあるように、テレパシーといった超心理学や心霊現象などについて、多くを語り合っていたのも同時に思い出したのである。

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ここで、アマゾンのカスタマーレビューにある「他者との人生の一致」、これは疲れ人さんが仰せの「集団発狂のシンクロニシティ」と、何処かで通じるものがありそうだ。だが、今回はシンクロニシティについてあまり深入りはせずに、このあたりで止めておく。

さて、冒頭でリテラや新井信介氏が劣化したと書いたが、リテラの場合、拙稿「変わったのは…」でも書いた通り、今も昔も基本的には何も変わっていない点を指摘しておこう。同記事にも書いたとおり、大きく変わったのは亀さんの方なのだ。同様に、掲示板「放知技」の飯山一郎さんをはじめ、多くの常連さんの安倍晋三像も劇的に変わったのである。

副島隆彦、植草一秀、ネットゲリラ、カレイドスコープ、山崎行太郎といった〝識者〟らは、飯山さんに接するという機会に恵まれることもなかったので、大転換期という時代の本流に取り残されてしまったのは仕方がない。しかし、飯山さんとスカイプで何度も語り合ったという新井氏の場合、どうして自身の安倍晋三観が変わらないのか…。折角、誰も気づかなかった安倍晋三像を、飯山さんが明示してくれたというのに …。ここで脳裏に浮かんだのは、マキャベリのヴィルトゥフォルトゥナである。これらを強いて日本語に訳すとすれば、力量(ヴィルトゥ)、そして運(フォルトゥナ)あたりになるのでないだろうか。新井氏の場合、飯山さんの知遇を得るという運(フォルトゥナ)には恵まれていたが、今までの安倍晋三像から抜け出せなかったのも、新井氏がルサンチマンという状態にあったこと、放射能の影響が多少出てきたということ以外に、マキャベリが言うところの〝力量〟に欠けていたため、飯山さんが示す安倍晋三の人物への理解が至らなかったのだ、ということが容易に想像できるのである。

ヴィルトゥとフォルトゥナ
さて、共和国の官僚であったマキアヴェリにとって、原理的には正しいソデリーニ政権がなぜ挫折し崩壊したかという問題がある。この解決として、彼は政治制度そのものよりも、それの背後にある精神に問趣があるという結論に達した。そしてこの考えを提示するために、有名なヴィルトゥという語彙を使用した。彼の二つの著書のなかで、このことばは多面的な性格をそなえていて、いちがいに統一した訳語では表現できない。某本的には、ラテン語のVirtusのイタリア語化であり、人間に大事業を達成せしめるような、人間の根本的な性格を示すものである。ことばをかえれば、すべての人間行動がそこから起こる力とか活力をさす。したがってマキアヴュリにとって、政治的な成功の裏づけは、その理論の正しさ、知恵の使い方などによるのではなく、集中された意志力、内からわきあがる「理屈をこえた」洞察にあるということになる。すなわち、それまで共利国の限界のなかで模索していた彼が、その活路として、一種の非合理な(といっても悪い意味ではなく)、そして精神主義的なものへ移っていくのである。
ヴィルトゥは政治指導にはなくてはならぬものだった。軍隊の長であろうと、国家の責任者であろうと、ヴィルトゥを必要とした。しかし、彼によれば、ヴィルトゥは個人も集団もともにもちうるものなのである。
しかし、彼にとっては、この精神主義は万能ではない、人間の行為は自然の循環、すなわち運命にしたがわねばならない(『政略論」第二巻第1章』。人間の行為は、その瞬間における情勢に一貫してしばりつけられていることは、マキアヴェリももちろん認めていた.当時の考えでは、人間にある行動を起こさせるように導く力(マキアヴェリはこれを「必要」と表現する)は、あくまでも人問の意志の外にある、どちらかといえば人間に敵対する力として把握していた。つまり運命の前にはどうにもならない、人間がいかにヴィルトゥを発揮しても、どうにもならないというあきらめであった。しかし、彼のなかには、彼の積極的な傾向からする、一種の確信がみられる。どのようなネチェシタがあろうとも、最後の結果は、それに対する人間の対応のしかたにあるのだと考える。彼によれば、完全に絶望的とみなされる情勢はまれにしかない。たいていのばあいは、環境を自分に都合よく変える可能性は人間にある。自然が人間に与えている能力を活用するかぎり、人間は外部の圧力に直面しても希望がある。
このように、事態をコントロールする可能性を人間がそなえているという考え方は、ヴィルトゥとフォルトゥナに関するマキアヴェリ特有の考え方を示すこととなる(『君主論」第25章参照』。マキアヴェリは、ヴィルトゥとフォルトゥナには一種のつりあいがあるのだと考えたのである。
マキアヴェリ以前の人々はフォルトゥナは気まぐれで彼女のお気に入りの人々にのみほほえみかけるものだと考えていた。しかし、マキアヴェリの独創的なこれらの考え方は、以前からの一般の見解を修正した。彼によれば、事態をコントロールする機会は、短い瞬間においてのみ人閲に与えられている。つまり、好ましい情勢をつかみとることこそヴィルトゥなのである。このように好ましい情勢にヴィルトゥを一致させるという考えは、マキアヴェリの政治思想のうちのもっとも菟命的た姿を示すものなのである。この相対主義は、『君主論』の全巻を通じてひろがっていくことになる。ここにおいてヴィルトゥは、観察と選択と果断によって構成されることとなった。
以上のようなヴィルトゥを主体とする政治の理念は、旧来の原理のなかでは解決しえなくなったイタリアの、現状の打開に苦しんだマキアヴュリが、その苦悩の結果たどりついた一種のユートピアであった。
貴族化してゆきづまっていた旧来の商人世界の打算から、新しい国際環境のなかにひきずり出されたイタリアに、マキアヴェリの思索は集中された。彼の思想の意味は、旧来の打算から一歩ぬけ出ようとした努力のなかにこそ見いだされるのである。そしてこのことから、『君主論』と『政略論』の目的としていた点を知ることができると思う。

『世界の名著』(中央公論社)の第16巻『マキアヴェリ』p.38~40

2017年4月18日 (火)

変わったのは… 

人生は冥土までの暇潰し
ここ数日、マスコミやブログが流す記事を眺めていると、時々だが不思議に思うことがある。つまり、自分では当たり前と思っていたことを、世の中は正反対の見方をしているのだ、やがてそれは、何故なんだという疑問となった。どうして世の中は変わったのだろうと、狐につままれたような気がしてならなかったのである。NHK、朝日新聞、読売新聞は言うに及ばず、右派の代表である産経ニュースから、左派の代表であるリテラに至るまで、森友学園問題で大騒ぎをしていたかと思えば、今度は明日にもアメリカと北朝鮮の間で戦争が起こると、これまた蜂の巣をつついたよう大騒ぎを繰り返している…。森友学園問題では拙稿「森友狂想曲」で、北朝鮮問題については拙稿「トランプの肚 2」で簡単に触れたので、それぞれの背景についての私見は繰り返さないが、それでも、まともな記事を書いているジャーナリストやブロガーが、一握りだが残っていたのが救いだった。だが、ここに至って、彼らも〝変節〟しつつあるようだ。

たとえば、「世相を斬る」のブロガーあいば達也氏。数日前の記事の見出しを見て、オヤオヤと思った。まさに、過日の拙稿「クズ記事」で紹介した、カレイドスコープを彷彿させるに十分で、感情剥き出しの記事になっているではないか…。
イカレテる安倍官邸 何ごとも「問題ない」の官房長官

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あいば達也氏

だが、同記事を読みながら、ふと気がついた。それは、変わったのは彼らではなく、亀さん自身だったということだ。よくよく考えてみるに、彼らは昔も今も基本的に何も変わっていないのだ。しかし、亀さんの場合は大きく変わったものがある。それは〝大局観〟である。

どのように大局観が変わったか?

最初に、過去数年間にわたりプーチンの言動を追っていくことで、次第に〝世界の森〟が見えるようになってきた自分がいた。続いて習近平の登場によって〝中国の森〟、さらにはトランプの登場によって〝米国の森〟が、あたかも霧が晴れたかように見えてきたのである。そして、今年に入って安倍晋三の肚が漸く見えるようになったことで、〝日本の森〟も次第に見えてきたという次第である(拙稿「木を見て森を見ず」参照)

その結果、何が起きたか? 

最近は新聞の記事やブログ記事の見出しを一瞥するだけで、大凡の内容が本文を読まずとも分かるので、見出しだけを見て、本文は読まないという記事が増えてきたのだ。そのお陰で、かなりの時間が節約できるようになった。あとは、日々大きく変動する世界に合わせて、己れの大局観を微調整していくだけで済む。

ところで、副島隆彦、植草一秀、新井信介、ネットゲリラ、カレイドスコープ、山崎行太郎といった、逝ってしまったブロガーはともかく、正しい大局観を持っていると思っていた数少ないブロガーで、田中宇氏やあいば達也氏らがいたが、どうやら彼らも大局観を失いつつあるのは、誠に残念である。たとえば、以下は最近の田中氏の記事…。

トランプの見事な米中協調の北朝鮮抑止策【2017年4月16日】
中国に北朝鮮核を抑止させるトランプの好戦策【2017年4月14日】
ミサイル発射は軍産に見せるトランプの演技かも【2017年4月11日】
軍産複合体と正攻法で戦うのをやめたトランプのシリア攻撃【2017年4月8日】 

田中宇の国際ニュース解説


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田中宇氏

如何にもトランプは稀代の戦略家と言いたげの田中氏だが、間違っているよ、ウーさん…。同じ〝サカイ〟でも、掲示板「放知技」の堺のおっさんとは月とスッポンだワイ(爆)。

2017年4月17日 (月)

松岡正剛×コムアイ 

人生は冥土までの暇潰し
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松岡正剛とコムアイ

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松岡正剛の〝書〟の世界

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コムアイの〝音〟の世界

松岡正剛と言えば、「千夜千冊」で知られている編集工学生みの親だが、その松岡が昨日NHKで放送された、「SWITCHインタビュー 達人達」に登場、対談相手は異彩を放つミュージシャンのコムアイであった。

松岡の〝書〟という世界、そしてコムアイの〝音〟という世界、この二つの異質の世界に住む二人、しかも年齢差が半世紀近いということもあって、興味深く同番組を通して見た。そして番組を見終え、強く印象に残ったのが、〝ビギニングとエンディングのある出来事は、全て17段階に分割できる〟という、松岡の発見であった。これは、禅の悟りにいたる道筋について、牛を主題とした十枚の絵で表したという十牛図、あるいは、三木成夫医学博士の「宗族発生の位置…個体発生との関係」といった、凄い世界を我々に示してくれるのではという予感がするのだ。

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十牛図

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宗族発生の位置…個体発生との関係

ところで、2004年に胃ガンの手術を受けている松岡、どうやら自身のエンディングを意識している様子が窺い知れたのだが、その松岡が17段階という新発見について近く本にするとのこと、今から非常に楽しみである。

【別報】
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今朝の東京新聞に載った吉永小百合の「私の十本」(9)。

2017年4月15日 (土)

未来を見通す目 

人生は冥土までの暇潰し
ヨーロッパの非英語圏にオフィスを構える、X社という翻訳会社との付き合いは、かれこれ10年近くになる。そのX会社は2年ほど前から、英語から日本語に機械翻訳したファイルを送ってくるようになった。しかし、ほとんどは使い物にならない和訳のオンパレードであり、一度すべての和文を削除してから、改めて翻訳し直しているのが現状だ。加えて、原文である英語も酷い。特に最近は酷くなってきたので、「ドイツ語の原文を機械翻訳させた英文を使用しているのか?」と、数日前にX社の担当者に問い合わせたところ、客先であるメーカーの担当者が英訳しているとのことで、担当者も客先の英訳の酷さについては先刻承知であった(笑)。

そんな矢先、興味深い記事が日刊ゲンダイに掲載された。
AIで雇用崩壊 井上智洋氏「30年後働けるのは人口の1割

同記事によれば、亀さんが生業としている翻訳の場合、今から7~8年後(2025年頃)に、翻訳といった仕事はAI(人工知能)に脅かされ始めるとある。確かに、自動車・機械・コンピュータといった取扱説明書あたりなら、昨今の囲碁や将棋ソフトの著しい進歩から推測すれば、大いにあり得る話だ。

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ここで、将棋と翻訳とは分野が違うのだが、将棋を翻訳に置き換えて以下の記事を読めば、機械資源(CPUコアやストレージ)+機械学習(コンピュータによる学習の蓄積)の活用により、プロの翻訳者と何ら遜色のない和文に訳せそうである。
プロ棋士に連勝!将棋ソフト「Ponanza」はなぜここまで強いのか

ただし、文学、殊に長年の風雪に耐えてきた古典文学となると、人間の心が深く関わってくるだけに、将来においてもAIによる翻訳は、不可能であると亀さんは見ている(拙稿「心知体」参照)。

ところで、昨日の東京新聞夕刊の片隅に、みずほ銀行と電子マネーについての記事が掲載された。

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みずほ銀行と言えば、繋がりの深い孫正義を連想するが、その孫が発表した以下の論文に改めて目を通してみた。
孫正義氏「OneWebで情報通信革命を」12億ドル出資する“宇宙ベンチャー”の未来を語る

AIの登場によって自分の現在の仕事が、どのような変化を遂げていくのかについて想像すると同時に、社会全体に大きな影響を及ぼしそうな、孫正義の未来プロジェクトも併せて検討することにより、自分の未来設計を立体的に描くことができるのではと思う。まさに、孫正義の語る「あらゆる産業が再定義される日」が、目の前に迫っているのである。

【別報】
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先週の金曜日、佐藤優氏のコラム記事が東京新聞に掲載された。同コラムの中で佐藤氏は、「アサド政権は自国民に対してサリン使用したとみている」と発言しているのに注目されたい(拙稿「放射脳?」参照)。

2017年4月14日 (金)

日本の運命

人生は冥土までの暇潰し
最初に、フクイチ(福島第一原子力発電所)に関連する記事を2本、以下に転載する。最初は2年前に発売された『週刊女性』(2015年4月28日号)の記事だ。

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小泉進次郎も感涙エール、福島県立ふたば未来学園高の入学式に密着

同記事に目を通せば分かることだが、当時もタダ漏れしていた死の水蒸気について、その深刻な事態には一切触れていないのが分かる。そして、写真には小泉進次郎が写っているが、ご存知の通り、彼はネオコン派の議員である。そうした知識があれば、福島県立ふたば未来学園が開校された背景が見えてこよう。

月日は流れ、最近になって次第にフクイチ事故の深刻さが浮き彫りになりつつあり、そのあたりが良く分かるのが、今年2017年2月10日付の福島民報の記事である。

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第一原発2号機 調査計画見直しか 高線量でロボット故障

つまり、ロボットが故障するほど線量の高い原発から、わずか30kmの所に同学園が開校されたことを意味する。ここで改めて目を引くのは、同記事が掲載された2月10日という日付であり、トランプが当選した2016年11月9日から3ヶ月後、そしてトランプ・安倍首脳会談の前日である。この記事で分かるのは、、ようやく原子力ムラの影響力が少しは薄れつつあるということだ。以上を念頭に置けば、以下の記事は必読である。
安倍首相が4月27にモスクワ訪問!

だが、掲示板「放知技」を丹念に追っている読者ならいざ知らず、世間一般には理解してもらえそうにない。その主な理由は以下のとおりだ。

■フクイチ事故の実態を知らない
フクイチ事故の実態が分かっている一握りの人たちを除き、その他大勢はフクイチ事故は単なる過去の話としてしか受け止めておらず、今では事故以前と変わらぬ日常を送っている人たちが圧倒的多数を占めている。だから、日本、そして世界の最大の課題がフクイチ事故であることに、気づかないのも無理りもない。

■安倍首相の実像を知らない
最近は下火になったようだが、依然として森友学園問題という、些細なことで騒いでいるマスコミばかりである。また、ネットの世界に目を転じれば、森友学園事件をきっかけに、馬脚を現したブロガーたちが結構多い。こうした連中に、安倍首相の言動が理解できるわけがなく、ここは放置しておくに限る。

■原子力ムラの実体を知らない
地震が多発し、しかも狭い国土に54基もの原発がある背景を深く追求していくと、国際原子力ムラという存在に行き着く。そして、連中は未だに日本では大きな力を保持しているのだ。自分を生み、育んでくれた祖国を思うのであれば、本来なら立ち上がってしかるべきなのだが、戦後72年の長きにわたって洗脳され続けてきた奴隷であるため、今や抵抗することすら忘れているようだ。

ともあれ、4月27日に行われるという、露日首脳会談の成功を祈ろう。
 

2017年4月11日 (火)

放射脳?

人生は冥土までの暇潰し
 
 
 
掲示板「放知技」の常連である東映特撮さんが紹介してくれた、「最新ニュース速報 佐藤優 北朝鮮」(2017年4月6日)というラジオトークを聞いた。



飯山一郎さんも同トークを聞いたらしく、以下のように佐藤優氏の発言を評している。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16057898/782/

「4日のシリアの化学ガス散布はアサドの仕業だ!」という旨の発言を佐藤氏がしていたのは、YouTubeの12:58あたりで、「アメリカは殺したいIS要員をピンポイントで殺す、ロシアはISを皆殺しにする」という旨の発言を行った後、さらに佐藤氏は以下のようにはっきりと断言した。

アサド政権は毒ガスで皆殺しにする…

どうやら佐藤氏、化学兵器を使った犯人がアサドのシリア政府軍だと思っているようで、これはもう嗤うしかない。佐藤氏も元外交官なのだから、米政府が今までに多くの嘘を吐いてきた事実を、そろそろ見抜くことができても良さそうなものなんだが…。念のため、米政府の嘘の例を一つだけ挙げるとすれば、あのイラク侵攻がある。しかし、今の佐藤氏は、当時のことをすっかり忘れているようだ(嗤)。
米政府大量破壊兵器調査『ドルファー最終報告』--開戦責任追及の原点 ...

また、ISの正体は米国のネオコンであることは、世界の識者にとって今や常識の一部と化しているというのに、何故か未だにISの正体が佐藤氏には見えていないようだ。その証拠として、昨年の『月刊日本』八月号に載った、「バングラテロ事件」という記事、これは佐藤優と山崎行太郎による対談記事だったのだが、佐藤氏はISとアメリカは敵対していると明確に発言している。

それから、北朝鮮とISが手を組む可能性についての発言も、大変勉強になった(爆)。

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昨年の『月刊日本』八月号 p.44

ついでに、対談相手の山崎行太郎氏、最近の同氏のブログで珍しく海外の話題を取り上げているなと思ったら、ナント、シリア爆撃についてであった。

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http://yamazakikoutarou.hateblo.jp/archive/2017/04/08

あまりにもピント外れの記事を書く山崎氏の知的劣化ぶり、大変気の毒に思った次第である。

【追報】
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米軍によるシリア爆撃の後、すっかり元気を取り戻したIS (4月10日付の東京新聞夕刊)

2017年4月10日 (月)

トランプの肚 2 

人生は冥土までの暇潰し
 
3月1日(現地時間2月28日)、米国議会で行われたトランプ大統領による初の施政方針演説をNHKが生中継、翌朝の東京新聞が施政方針演説要旨を載せているが、その全文を亀さんは拙稿「トランプの肚」に転載した。

同記事を書いた3月2日の時点では、堺のおっさんが放知技に書いていたように、「ネオコン戦争に対する、トランプの勝利である」という指摘は正しかった。しかし、同時に堺のおっさんは、「だが、まだ安心はできない」という言葉を添えるのも忘れなかった。果たせるかな、その後は堺のおっさんが危惧していた通りの展開になった。それが〝電撃的〟な米軍によるシリアへのミサイル攻撃、ざらには米国と北朝鮮の直接対決という流れである。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16034724/499/

ここで思い起こしていただきたいのは、拙稿に転載した施政方針演説の中で、特に亀さんが注目したトランプの以下の発言である。

▼過激派組織「イスラム国」(IS)はイスラム教徒、キリスト教徒、あらゆる信仰の男女、子どもを殺害してきた。この下劣な敵を地球上から消滅させるために、イスラム世界を含む同盟国と共に取り組む。
▼イランの弾道ミサイル計画を支援する組織、個人に新たな制裁を科した。イスラエルとの強固な同盟を再確認した。


これは、背後に戦争屋が控えていることを匂わすトランプ発言だったが、演説の2週間ほど前、ロシアとの太いパイプを構築しようとしていた、フリン大統領補佐官が辞任に追い込まれたことで、戦争屋の影がくっきりと見えるようになり、さらに1ヶ月後の4月5日、シリアへの攻撃に反対していたバノン大統領上級顧問・首席戦略官も、NSCから外されるに及んで、戦争屋によるトランプ包囲網が一層強固なものになったことが分かる。

このあたりを堺のおっさん同様に危惧していたのが、拙稿「トランプ占い」で紹介した『月刊日本』の山浦嘉久論説委員の記事、「戦後という楽園の喪失」で、山浦さんが指摘していた東シナ海とゴラン高原、ここに来て世界の注目を集めるようになった。ゴラン高原について言えば、イスラエルとシリアが国境を接している地帯であり、今回の米軍によるシリアへのミサイル攻撃とコインの裏表の関係にある。

ただし、今回の米軍によるシリアへのミサイル攻撃が、どのような顛末を迎えたかという点については、昨日発行された田中宇の最新記事、「軍産複合体と正攻法で戦うのをやめたトランプのシリア攻撃」にあった、以下の記述通りである。

 米軍はこれまで、ロシア軍と協調し、シリア東部でIS退治の空爆を続けてきた。だが今回の濡れ衣的なミサイル攻撃で、ロシアは怒って米国との協調を解除した。米軍がシリアで活動するのは困難になった。今回の件は、シリアの将来を決める国際体制から米国が追い出され、ロシアやイランの影響力が増し、露イランの傘下でアサドが続投する多極化的な事態に拍車をかけそうだ。


次に、やはり山浦さんが指摘していた東シナ海に目を転じても、北朝鮮への攻撃を匂わすトランプの発言を裏付けるかのように、原子力空母カール・ビンソンを擁する第1空母打撃群が朝鮮半島に向かった。そうした米軍の動きと合わせるかのように、中国も香港のビクトリア湾に軍艦を待機させているとは、拙ブログの香港の読者から情報である。読者の話によれば、一隻だけでもビクトリア湾に軍艦が停泊しているのは大変珍しいことなのに、一度に三隻もの記憶はないと言う。

ところで、朝鮮半島を巡る情勢は今後どう展開するのだろうか…。いつものように最悪のシナリオを想定するとすれば、日米韓と北朝鮮+瀋陽軍区の直接対決である。そうなった場合、北朝鮮、すなわち瀋陽軍区の圧勝で終わることは確実であり、空母カール・ビンソンを中心とする第1空母打撃群は、一瞬にして海の海蘊となる。なぜ、そう断言できるのかと言えば、アメリカの兵器は高いだけで、役に立たない代物ばかりだからだ。そのような事態に陥ったのも、ソ連の崩壊で冷戦が終結して以降、アメリカに驕が生じたためである。そのため、今や陸海空(宇宙含む)にわたる軍事力競争においては、すっかりロシアと中国に水をあけられてしまっているのが現実だ。だから、米軍が軍事行動を起こし、北朝鮮(瀋陽軍)に完膚無きまでに叩きのめされるという、〝最高〟のシナリオを期待している。

【別報】
17040901
東京新聞に掲載された乳酸菌に関する大図解

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