人生は冥土までの暇潰し

2017年9月19日 (火)

役立たず 

人生は冥土までの暇潰し
飯山一郎さんのHPにアップされた「集団(国家)を守るために「死」を志願する蜜蜂」という記事を読み、以下の記述に目がとまった。

どんな人間にも存在価値があることを,江戸時代の日本人は認識していた.


神計らいか、今朝の東京新聞に山田洋次監督のインタビュー記事が掲載、監督は寅さんについて以下のように語っていた。

「男はつらいよ」シリーズの主人公、フーテンの寅は世間的に言えば、役に立たない人間です。しかし、役に立たなくても、仲間の一人なんだという考えが大事です。もし「あいつは役立たずだから、チームから外しなさい」と言われたら「何を言っているんだ。あいつは役立たずだけど、俺たちの仲間だから、それはできない」と考えるのがチームというもの。今の世の中は、寅のような役立たずは生きづらいですね。


流石は、山あり谷ありの人生を送ってきたお二人だけのことはあり、含蓄ある言葉だ。

ところで、山田監督は特定秘密保護法について、「不気味な法律」と見ているようだが、これは何も山田監督に限ったことではなく、瀬戸内寂聴さんも同様の見方をしている。瀬戸内寂聴さんや山田監督についてだが、亀さんはお二人のファンであり、人間的にも尊敬している。しかし、こと特定秘密保護法といった話題に関する限り、ピント外れもいいところである。一方、亀さんは特定秘密保護法については、〝今〟の日本に絶対必要という立場である。ここで、改めて拙稿「どうした、櫻井ジャーナル」の一部を再掲しておこう。

  盗聴法にしろ、秘密保護法にしろ、安保関連法にしろ、共謀罪にしろ、緊急事態条項にしろ、目的は平和を愛し、戦争に反対する人びとの弾圧だろう。歴史はそう語っている。日米支配層にとっての犯罪者、テロリストとはそういう人びとのことである。つまり、戦争を愛し、平和に反対する人びとは心配する必要がない。

櫻井氏は丸っきり、政治、そして政治家の本質というものが分かっていない。亀さんは昨秋、「櫻井ジャーナルトーク」に出席、櫻井氏本人に会っている。その時の櫻井氏に対する印象は、〝学者さん〟というものであったが、上記の記事はまさに、学者さんとしての限界が露呈している。ここで、櫻井氏に勧めたいのは、マキャベリの『君主論』なのだが…。


ブログ「櫻井ジャーナル」の櫻井晴彦氏にしてこうなのだから、一概に瀬戸内寂聴さんや山田監督を責めるつもりはない。むしろ、責めなければならないのは、特定秘密保護法の背景を知っていながら、ネオコンの芸者あるいは太鼓持ちとして、執拗に特定秘密保護法の成立に反対している輩である。そうした輩、たとえばジョージ・ソロスから私信をもらったなどと得意げに自慢し、どこかの雑誌に特定秘密保護法と「秘密国家警察」を結びつけで、出鱈目な記事を書いた輩がいたので、徹底的に叩いてやろうと思ったが、その輩、もう歳も歳だし、いまさら国際政治の現実を説いても、到底理解できないだろうということが分かるので、止めた(爆)。
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2017年9月15日 (金)

正念場のホンダ 

人生は冥土までの暇潰し
自動車業界で最後の独立系メーカーとなったホンダ、今や正念場を迎えている。二年半ほど前、「ホンダイズム復活?」と題する拙稿で、「ホンダは、ソニーになってしまうのか。本田宗一郎の精神を失った経営は負のスパイラルに」という、2015年1月15日付けの現代ビジネスの記事を紹介したが、同記事に以下のような記述がある。

ホンダの業績が急降下している本質的な理由は、伊東社長が無理やり短期的に販売増を目論んだことで、現場に負担がかかりすぎ、管理が甘くなり、品質問題が起こり、その対応に追われて、新車投入が遅れていることにある。


その現代ビジネスの記事が出てから2週間ほどが経って、東京新聞がホンダのF1復帰を記事にしている。スワ、ホンダイズムの復活かと、当時の亀さんは淡い期待を抱いたものだが、結果は知っての通りで、未だにホンダは一勝すらしていない。そんなホンダの過去と現在について取り上げたロイターの記事を、9月11日に東洋経済が掲載した。

ホンダ<7267.T>が復活への苦闘を続けている。かつてF1を初めとする数々の自動車レースを制覇し、燃費向上や環境技術でも業界の先頭を走った同社の輝きは、すっかり色あせた感がぬぐえない。
http://toyokeizai.net/articles/-/188251


同記事はホンダの過去と現在を正確に捉えてはいたが、そこは英国のロイター、フォルクスワーゲンの排ガスデータ改竄事件といった、欧米という身内の不祥事については一切触れていない。加えて、「外国人従業員の可能性を見過ごしてきた」という小節で、暗にホンダの純血主義を批判しているあたり、ホンダを欧米系メーカーの陣容に組み入れ、ホンダの技術を我が物にしたという魂胆が見え隠れするのだ。

ここで、注目していただきたい記事がある。
内燃機関の全廃は欧州の責任逃れだ!

上の記事について、鋭い洞察を加えているのが飯山一郎さんだ。

ところが! 中国は,欧州勢の悪質さをビシッと見抜いて…
中国が得意な電気自動車と日本が得意なハイブリッド車だけ!という方針で,ドイツ車の締め出しにかかったのである.

中国も欧州も大気汚染に悩んでいる


この自動車業界、過去に合従連衡を繰り返し、その都度紙面を賑わしてきたものだが、今日に至って上位4社による寡占化が急速に進みつつある。

自動車業界は大手4社による寡占化傾向が鮮明になっている。2016年の世界新車販売台数は、1位が独フォルクスワーゲン(VW)で1031万台、2位がトヨタで1017万台、3位はゼネラルモーターズで1000万台、4位は仏ルノー・日産連合で996万台だった。
進む自動車メーカー再編、これがホンダの生きる道


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自動車メーカーのシェア世界ランキング(2015年度実績)

上位4社のうちの2社は、欧米系のフォルクスワーゲンとゼネラルモーターズで、スプートニクの「中国 ガソリン車とディーゼル車を全面禁止へ」という記事にもあるように、中国政府の発表に接し、中国市場から閉め出されるという、相当な危機感を欧米系の自動車メーカーは抱いたはずだ。

ともあれ、ホンダが復活に失敗するようなことがあれば、欧米系のフォルクスワーゲンやゼネラルモーターズに、乗っ取られてしまうという恐れが無きにしも非ずで、そうならないうちに、中国あるいは韓国(現代)との提携の道を探るなり、エンジンの供給といった何等かの形で中国市場へ食い込むなどして、独立系メーカーとして生き残って欲しいと切に願う。

このようにホンダに思い入れがあるのも、F1をはじめとする数々の自動車レースを制覇し、燃費向上や環境技術を開花させ、自動車業界の先頭を走っていたホンダが最も輝いていた時期、1970年代後半から1980年代前半にかけ、亀さんはホンダに勤めていた身だからだ。また、拙稿「20代の自殺」にも書いたように、本田宗一郎の秘書だった原田一男さんとの交流も大きい。それが、個人的にホンダに生き残って欲しいと願う理由だ。

2017年9月11日 (月)

トランスクリエーション 

人生は冥土までの暇潰し
亀さんは翻訳の仕事をしているくせに、翻訳関連の記事が少ないと、同業者仲間から文句を言われそうなので(特に、掲示板「放知技」の常連さんの一人で、亀さんと同業の翻訳者でもある、ままりんさんという絵文字の女王…( `o´)☞。)、ソロソロ翻訳関連の記事を書かねばと思い、重い腰を上げた次第である。ちなみに、最後に書いた翻訳関連の記事は、「お菓子な話」で、2ヶ月ほど前のことになる。

今回のテーマは、ここ数年亀さんが注目しているトランスクリエーション。ところがナント! すでに同業者が記事にしていた…。
トランスクリエーションとは?トランスレーションとのジレンマ

上の記事を一読したが、亀さんが書こうと思っていたことのほとんどを取り上げているではないか…。だから、いまさら付け加えることはあまり無いんだが、一点だけ、亀さんなりの視点で書いておきたいことがある。それは、AI(人工知能)が急速に普及しつつある今の世の中で、今後も翻訳者として生計を立てていくには、トランスクリエーションのプロフェッショナルになるのが、おそらく一つの道であるということだ。上の記事にもあるように、技術・医療・契約といった分野なら、今までのような翻訳でなければならないが、ことマーケティングとなると、トランスクリエーションが不可欠であり、そのあたりは欧米の企業や翻訳会社も早くから気づいていたようだ。

ちなみに、文学作品などはともかく、技術・医療・契約といった従来の翻訳が幅を利かせている分野は、次第に翻訳者からAIに取って代わられると思うが、トランスクリエーションの場合、当面AIには無理だろう。その意味でも、トランスクリエーションのプロを目指すことをお勧めしたい。

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海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す!』という本がある。同書はウェブマーケティングの本なのだが、トランスクリエーションの重要性について数ページだけだが言及しており、内容的に正鵠を射ているので、そのまま以下に転載しておこう。

ローカリゼーション
翻訳とローカリゼーションは同じものだととらえられがちですが、実はまったくの別物です。
一般的に翻訳された文章は、あくまで翻訳業者に翻訳してもらっただけのものです。意味合いや文章は正しいのですが、必ずしもプロモーションに適しているとは限りません。ウェブサイトはマーケティングを目的に設置するもの。そのコンテンツは、顧客にアピールできる文章が掲載されている必要があります。
一方でローカリゼーションでは、その国の文化的背景を考慮した意訳をする場合が多々あります。内容を的確に伝えるだけでなく、効果的に伝えることが考慮されるわけです。そのため、日本語のコンテンツをそのまま外国語にするだけでなく、そのコンテンツを参考に、それぞれの国の文化や特性を活かして文章を新たに書き直すこともあります。
まれに海外で作られた日本語のウェブサイトを見ると、文章の書き出しが「ようこそ」や「こんにちは」となっているなど、プロモーションとしては不適切な言葉を含んでいる場合があります。海外向けのウェブサイトも同様で、理解はできるけれど、問い合わせをするほど魅力的なことが書かれていないサイトが多々あるのです。
では、具体的にどのようにローカリゼーションをしたらいいのでしょうか。日本語を英語に翻訳する場合は、英語がネイティブである人に依頼したほうが、その国の文化的背景や俗語を知っている可能性が高いです。ただしこれはあくまで、翻訳の質ではなくその国に受け入れられやすい文章作成という視点での話です。

コピーライティングの重要性
日本では、ウェブサイト構築の際にコピーライターに依頼するという習慣があまりありません。そもそも、ウェブ専門のコピーライターが少ないという事情もありますが、多くの場合、ウェブマスターが兼任で手がけているようです。
一方、欧米では、ウェブサイト専門のコピーライティング業者が多数存在するうえ、SEO専門のコピーライターまでいます。キーワードを埋め込みながらコピーライティングをするというのは、よく考えれば非常に高い専門性が求められるので、当然といえば当然です。
基本的に一から文章を書き起こすのがコピーライティングですが、必要に応じてコピーを調整するコピーエディティングという選択肢もあります。コストとの兼ね合いもありますが、その重要性を認識し、アクセス解析を行うなどして、重要なトップページや商品紹介ページだけでもコピーライティングやコピーエディティングを導入することをおすすめします。

Transcreationという概念
最近、海外ではTranscreationという言葉も耳にするようになってきました。TranscreationはTranslationとCreationを合わせた造語で、グローバルなマーケティングプロジェクトを行う際によく使われます。
翻訳との大きな違いは、翻訳は文章の正確性を追求するのに対して、Transcreationは“マーケットに訴求する文章”を最大限に考慮して作成する点で、コピーライティングに近い考えかたです。
海外SEO SEMを考える場合、広告文やSEO対策のためのタイトルタグ、メタタグなどのテキスト作成は単純な翻訳ではなく、Transcreationとして考えるべきだと言えます。

『海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す!』p.242~

亀さんがインターネットを始めたのは1998年5月で、ほぼ20年の歳月が流れている。インターネットを始めたきっかけは、長年のサラリーマン生活から足を洗い、独立開業の世界に飛び込む決意をしたからだ。独立開業のスタートにあたり、ネット販売か翻訳の仕事を考えていたので、国内海外との取引や情報収集に、ネットは不可欠な武器だったのである。紆余曲折あって結局は翻訳の道を選んだわけだが、客の立場で初めてネットで買ったモノは本であった。最初は紀伊國屋日本の古本屋を専ら利用していたが、やがてAmazonからも本を購入するようになった。

そのAmazonで初めて本を注文したのは2005年4月17日だ。当時のAmazonは本以外のモノは売っていなかったと記憶しているが、やがて徐々に本以外のモノも取り扱うようになり、今日では「ラーメンからミサイル」(正確にはミサイルは販売していない)までを取り扱うサイトに変貌を遂げている。そして、以下のグラフからも分かるように、Amazon一社をとっても、急激な勢いでネット販売が伸びているのが分かるはずだ。

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アマゾンドットコムの売上と営業利益率

このように、マーケティング分野におけるトランスクリエーション、その質如何で売上を大きく左右するものだけに、翻訳でメシを食っていきたいという翻訳者にとって、一つの有望な分野になるだろう。

【グリコのおまけ】
飯山一郎さんのHP、思わず手を伸ばしたくなるような広告で満ちあふれている。日本人を対象にした日本語の広告だが、トランスクリエーションを目指す翻訳者なら、顧客の心を鷲掴みする上での多くのヒントが、至るところに詰まっているのに気づくのではないだろうか…。
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2017年9月 7日 (木)

世界の命運を握る日露 

人生は冥土までの暇潰し
本日、日露首脳会談がウラジオストクで行われる。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017090601001783.html

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9月6日の安倍首相(東京新聞)

掲示板「放知技」の読者であれば、本日の日露首脳会談が、世界の命運を左右するほどのものになること、すでにお見通しのことだろう。そう、東京新聞が書いているような、「国連安全保障理事会による最大限の圧力措置を盛り込んだ新たな制裁決議採択への協力を要請」とやらを、メッセンジャーボーイよろしくノコノコと伝えに行くために、安倍首相はプーチンに会いに行くのでは断じてない。

三年前、ヴァルダイ会議で歴史に残る演説を行ったプーチンは、人道主義の政治指導者であることを世界に示し、今や押しも押されもせぬ世界のリーダーとなった。そのプーチンが安倍首相と本日、首脳会談を行うことの意義は殊の外大きく、最悪の場合は世界を巻き込む核戦争に発展しかねない、米朝戦争を回避できるかどうかという瀬戸際から、世界を救う首脳会談となろう。

そのプーチンのロシアが北朝鮮を裏でガッチリとガードしており、もし米軍が北朝鮮との戦争の火ぶたを切ろうものなら、中国と並んで世界最強の軍事力を誇るロシアに、米軍がコテンパンに叩きのめされるのは火を見るより明らかだ。

一方で安倍首相だが、2月11日の日米首脳会談以降、トランプが最も信を置いている政治家であり、そのトランプが8月29日・30日と、二日立て続けてに安倍首相と電話協議を行った点に注目されたい。二日立て続けというのは異例であり、何等かの異変が朝鮮半島で起きつつある、あるいはトランプの身に異変が起きつつあることを暗示しているのではないだろうか。

加えて、安倍首相はトランプだけではなく、プーチンとも肝胆相照らす仲でもあることを思えば、トランプに代わってプーチンとの首脳会談を行う上で、まさに適任者ということになり、プーチンと安倍(トランプ)の肩に、世界の命運がかかっていることに察しがつくはずだ。

何故にトランプは、プーチンとの直接会談を持てないのか? それは、「アメリカ・ファースト」のスローガンを掲げていることからも分かるように、トランプは戦争よりも国内の立て直しを最優先させようとする反戦派だからなのだが、トランプ同様に反戦派だったフリン大統領補佐官、続いてバノン首席戦略官がホワイトハウスを去った今、トランプは好戦派に取り囲まれて身動きができない状態にあるからだ。しかも、好戦派のアメリカ版カラー革命が功を奏して、大統領といえども迂闊に親ロシア色を出せない状況下になってしまった点も大きい。幸い、安倍首相の場合はアメリカの好戦派の軛を脱することに成功、フリーハンドでプーチンに会うことができる。だからこそ、安倍首相なのである。

ここで、一抹の不安が残る。好戦派すなわちネオコンが自棄っぱちになって自国の大統領を無視、暴走するという最悪のシナリオだ。プーチン大統領と安倍首相は国益を第一に置いているが、ネオコンの場合、水爆の投下や電磁パルス攻撃を受けて、大勢のアメリカや他国の市民が犠牲になろうがなるまいが、意に介さない連中なだけに、どのようにして好戦派の息の根を止めるか、あるいは衰退させるか、固唾を呑んで成り行きを見守っている人たちが多いはずだ。

「孫子・九変篇」に以下の格言がある。

囲師には必ず闕(か)き、窮寇(きゅうこう)には迫ること勿れ
(包囲した敵軍には必ず逃げ道をあけておき、窮地に追いこまれた敵軍は苦しめてはならない)

『諸子百家』(金谷治 中央公論新社)p.237


孫子と同等あるいは孫子上を行く戦略家とされるプーチン、どのような行動に出るだろうか…。

ともあれ、朝鮮半島を巡る情報として最も信頼できるのは、ロシアのスプートニク、そして飯山一郎HPだ。この二つサイトが発信するであろう情報に、今後も引き続き注目していこう。

なを、飯山HPの半島情勢についての情報が、あまりにも図星だったためか、かつてない〝妨害〟を〝ある組織〟から受けたとのことだ。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16216140/27/

2017年9月 4日 (月)

洞察歯観のすすめ(26)

人生は冥土までの暇潰し
前稿「洞察歯観のすすめ(25)」の公開前に、歯科&音楽ウォッチャーさんとメールのやり取りをしていた時、8月下旬に山奥から戻ってくるということだったので、9月に突入したこともあり、厚かましくも「次稿お願い!」と催促のメールを出したところ、打てば響くように早速原稿を送ってくれた。やはり、持つべきものは友だワイ。

眼鏡美人の気を引くためにダテ眼鏡をかけてみた葛飾柴又の車寅次郎と、美女軍団に囲まれた眼鏡姿のヤング亀さん。なんだか妙にダブって見えてしまいます。


まぁ、亀さんは平成のフーテンの寅さんだからねぇ…(爆)。寅さんも亀さんも持てたのなんの…、そして最後は振られるというところも一緒…(大爆)

ところで、飯山一郎さんが「ワシは週刊誌の表紙を見ただけで…」というHP記事で、今週号の『週刊現代』を取り上げていたので、早速目を通したという歯科&音楽ウォッチャーさんの感想も書いてある。読者の皆さん、今回も必読デス。

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ーー眼鏡は、顔の一部?ーー

思い出のアルゼンチン 2」を読みました。
女性たちに囲まれた眼鏡姿のイケメン男性は、亀さんですね!
眼鏡姿の若き亀さんの表情をよぉ~く見ておりますと、ふと、思い浮かんだのが、男はつらいよ。フーテンの寅さんの顔・・・というのも、あれは、シリーズの何作目だったか?眼鏡が元で一悶着起こるエピソード・・・。

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葛飾立志篇

寅さんが、マドンナ(考古学研究をしている眼鏡姿の心優しきインテリ娘)の気を引くために、自分も学問をするのだと言いだし、先ずは眼鏡屋に飛び込み、眼鏡を買い込んで町中歩き回り、すれ違う知人を横目に呼び止めては、
「すみません。気がつきませんでした。つい、考え事をしていたもので・・・」
と、言いつつ眼鏡のフレームに指をかけて、ニカッと笑みを零してみせる。
寅さん・・・あっという間に町中の笑いもの。
それに気付いた妹のサクラ、寅さんに小言を。
「お兄ちゃん。なに考えてるの・・・眼鏡をかけたからって、学問ができるようになるってワケじゃないのよ」
すると寅さん。気分を害されたとばかり、ふてくされ声で、
「だからさぁ~。俺はね、学問をしようと思ったから、先ずは眼鏡をかけてみたんじゃないのぉ~。それが悪いのぉ~」
感情任せにやり返す。
あきれ顔で言葉を飲み込むサクラとヒロシ。おいちゃんに、おばちゃん・・・。
このエピソード。マドンナ役は、樫山文枝・・・朝の連続テレビ小説「おはなはん」のヒロインと言えば、
「あぁ~そうそう。あの女優さん」
と思い出していただけるのでは。

おはなはんも、今年76歳になります。テレビ小説放映当時は、昭和41年。時の流れはなんと早いことか・・・・。

ついでながら、樫山文枝マドンナと寅さんとの印象深いやり取りをひとつ紹介しておきます。

寅さんとマドンナは、柴又駅近くにある喫茶店で初めて顔を合わせるのですが、その時、マドンナは目元涼しい眼鏡姿で読書の真っ最中。マドンナの横顔を見つめつつ寅さんが声をかける。
「おねぇーちゃん。その本、おもしれーかい」
不意の言葉に、ハッとして、困惑の表情を浮かべ、
「いいえ・・・そうでもないんですけど・・・」
言葉の先を探しつつ、寅さんの顔をまじまじと見るマドンナ。すると寅さん、かまわず、
「そいつは、普段やりつけねぇーからだな。読んでるうちに、だんだんと面白くなっていくんだよ」
と続ける。樫山マドンナ。ポカンと口を開け、一言。
「はあぁ・・・?」
加えて、もう一場面。
喫茶店を出て、二人で話ながら、とら屋へ向かう途中。寅さんが、樫山マドンナに、何気ない質問を投げかける。
「おねぇーちゃんは、なんのために学問をするんだい?」
意外な質問にビックリして言葉に詰まる・・・おはなはん。次の瞬間、四角い笑顔で寅さん、一言。
「おのれを知るためよ!!」

眼鏡美人の気を引くためにダテ眼鏡をかけてみた葛飾柴又の車寅次郎と、美女軍団に囲まれた眼鏡姿のヤング亀さん。なんだか妙にダブって見えてしまいます。



・・・さて、二日前の夕刻のこと。
事務仕事の合間に、あちらこちらとネット上をサーフィンしておりましたら、一体全体どうしてしまったのか?突然、パソコンモニターの画面が逆立ちしてしまい・・・戻すに戻せなくなってしまいました。これは、ちょいと厄介な病になったのかと思い、入院でもさせなければならないか・・・と呟いていたら、経理のおばちゃんが、
「とりあえず・・・モニターを逆さにしといたら」
と言うので、逆さモニターにして、必要な作業だけ済ませて仕事終了。
翌日・・・外回りするなか、逆立ちしたパソコンモニターの治療法はないかと聞いて回ったのですが、解決策は得られず終い。
そして今日。朝から、解決法を探っておりましたら、やっと見つかり逆立ち画面が元に戻りました。元に戻ったところで、ネットサーフィンの続き(てげてげ)をみておりましたら、週刊現代の表紙が目にとまり、昼休みの間に経理のおばちゃんに買ってきてもらい一読してみました。
週刊誌史上初の大規模潜入捜査!「医者はこうして患者にウソをつく」(記事は全10ページ)

気に掛かったところが、次の二点。
*「医者は自分より圧倒的に知識があると、患者は思ってしまう。そこがまさにつけ込みどころ。まるで子どもを騙すように、都合のいいウソを連発する医者が実際に存在する」*
*「医者が患者をコントロールする最大の原資は、恐怖です。医者から死にますよと言われれば、患者さんは思考停止に陥ってしまう」*
患者に都合のいいウソを連発し、恐怖心を煽り、思考停止に追い込む・・・これは、歯医者も同じ。
「これは、深いなぁ・・・」
「かなり進んでしまってますねぇ・・・」
「もう少し、早く来てくれればねぇ・・・」
「ちょっと、虫歯が、酷くなっちゃってますね」
などと子どもを騙すように、ワケのわからない言葉を連発しては、患者の思考を急速凝固させる。
次回は、姉妹編で、大規模潜入捜査!「歯医者はこうして患者の口腔内を破壊する」・・・同じく10ページほどの特集記事を期待したい。
現役の歯科医師 歯科衛生士 歯科助手 歯科技工士たちが、決意の告白!
保険治療で誘って自費治療へ誘う手口。患者を長く通院させるために歯医者が仕掛ける口腔内テロ。インプラント手術を受けさせるために、ウソをつく。
歯科医師に奴隷が如くこき使われる歯科技工士たちの現状。
新人歯科衛生士、歯科助手に、”いけず”を致す、お局衛生士。歯科衛生士、助手の人材募集。実は、採用条件に隠された項目が・・・等々。ここは、歯科衛生士、歯科助手。そして、歯科技工士サイドから生々しくも、激辛ホットな告発が多々出てくること請け合い!
10ページでは、足りない・・・かも知れない。


ーー追記ーー
週間現代の特集記事に目を通しているうちに、一冊のタイトルを思い出しました。
久坂部羊 (著) 幻冬舎新書 「大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す」。

下記 第一章の一部を紹介しておきます。

***2004年12月 東京医大病院で、ひとりの心臓外科医が手術をした弁膜症の患者が、一年余りのあいだに相次いで四人も死亡していたというニュースが報じられた。この心臓外科医は、狭心症や心筋梗塞に対するバイパス手術が専門で、弁膜症の手術経験はほとんどなかったという。
弁膜症は心臓の弁が働きにくくなる病気で、人工弁に入れ換えたり、弁の形を整えたりする手術が行われる。死亡率は、3~5%。心臓外科では比較的難易度の低いといわれ手術である。しかし、この医師の場合は、執刀した約20人のうち3人が死亡(他の一人は助手として手術に参加)しているので、死亡率は15%という高率になる。
この事件で、もっとも世間に反発を買ったのは、心臓外科医の上司に当たる教授の発言だった。
「弁膜症手術の経験を重ねさせてやろうと思った。言葉としては悪いが、トレーニングとして必要だった」
医師のトレーニングのために、患者を次々死なせていいのか、とマスコミを先頭にいっせいに非難の声があがった。私もこの発言に大いに問題があると思う。ただしそれは、患者をトレーニングの材料にしたからではなく、そのような本当のことを迂闊に喋ってしまったからである。責任ある教授として、そんなに正直でどうするのかと、あきれたのだ。医師の世界では、広い意味で患者を練習台にするのは、誰もがやっていることである。それを当然のことと見なすか、好ましくないとは思いながら不承不承認めるかは別として、それ以外やりようがないことは誰もが同意するだろう。しかし、世間はもちろんそんなことは認めない。だからいくら事実であっても、そのまま口にするのはあまりに無神経である。責任ある教授である以上、もっと世間に理解を得られるような表現を工夫する必要があると思った。***

*** その一方で、私は新聞にあった患者遺族の言葉に強い違和感を持った。
「大学病院だから安心と信じていたのに」
ごく当たり前のことのように思えるが、果たしてそうか。多くの人がそう感じているのだろうが、ほんとうにそうなのか。そのあとの報道で事件の背景が明らかになるにつれ、大学病院のウラの事情が徐々にわかってきた。この心臓外科医が所属してきた東京医大の第二外科には、心臓、大血管、末梢血管、血管内治療の四つのグループがあり、この医師は心臓グループのリーダーだった。しかし、心臓の手術にも、バイパス、弁膜症、先天異常、心筋症、心臓移植などがあり、この医師はバイパス手術しかできなかった。それでは大学病院のメンツが立たないということで、レパートリーを増やすため弁膜症の手術をやるようになったようだ。教授の方針である以上、技術に問題があっても、執刀を続けさせる空気があったと、東京医大病院関係者は証言している。そんな台所事情は、むろん患者には知らされてない。しかし、これは東京医大病院だけの問題だろうか。どんな大学病院でも、はじめからすべての治療をカバーできるところはない。スペシャリストを養成して、徐々に治療の領域を広めていく。その課程で何人かの患者が死に、徐々に死亡率が下がって、やがてハイレベルな治療として確立されていく。
もし、東京医大病院の第二外科が、「うちは弁膜症の手術はできません」と言うだけの謙虚さを持っていれば、この事件は起こっていなかっただろう。しかし、世間に期待される大学病院としては、そんなことは口が裂けても言えない。この事情はどこの大学病院でも同じではないか。「大学病院だから安心」と、世間が信頼を寄せるから、大学病院はメンツにかけてもそれに応えようとする。結果、患者をトレーニングの材料にしてでも、治療の守備範囲を広げようとする。
大学病院に理想を求める世間と、メンツにこだわる大学病院。この関係を断ち切らなければ、いつまでたっても、「無謀な治療」は繰り返される。***

*** 大学病院の実態を知っているものからすれば、大学病院で治療を受けることには相当な勇気を要する。未熟な医師の練習台にされたり、安全性の確立していない治療法を試されたり、研究の片手間に治療されたりするのだから。インフォームドコンセントが盛んに求められる現在でも、全ての事情が明かされるわけではない。
例えば、大学を卒業したばかりの研修医は、だいたい五月か六月から患者を受け持つから、そのころは採血でも点滴でも下手である。
夏ごろから徐々に腕を上げ、秋から冬にかけて上手になる。春に入院する患者は初心者の練習台になるわけだが、そこまで説明する大学病院はない。大学病院に勤める医師は、自分または家族が病気になったとき、よほどの重病でない限り大学病院にはかからないだろう。軽症の病気で大学病院のベッドを塞いではいけないというのが建て前だが、実際には練習台や実験台になるのが嫌だからだ。にもかかわらず、毎日たくさんの患者が大学病院にやってくる。「大学病院だから安心」という幻想が、深く浸透しているせいだろう。
大学病院で、医療事故や不祥事が起こると、マスコミは集中砲火を浴びせ、一般の病院より激しく批判する。それは大学病院が一般の病院よりレベルが高いという前提に立っているからだ。東京医大や、慈恵医大青戸病院の事件のとき、新聞のコメントの締めくくりには次のような言葉が書かれていた。
「医療の信頼を取り戻すには、徹底した情報公開が求められる」
私はそれを見て、違うなと思った。ほんとうの情報を公開したら、医療がいかに危険で信頼できないかが明らかになってしまう。
たとえ幻想でも、大学病院への信頼を維持しておくことは一定の効果がある。
ひとつには診療のやりやすさである。医師を信頼して、すべてお任せしますという患者ほどやりやすい相手はいない。医者がリラックスすれば実力を発揮しやすく、治療の効果も上がり、ひいては患者の利益にもつながる。医師を信頼して服用すれば効きやすい。逆に不信感や猜疑心をもっている患者には、医師は緊張を強いられ、ミスや判断の遅れが生じやすい。クスリに副作用も出やすく、思わぬ合併症も起きる。
病気でない人にも、大学病院への信頼は重要な意味がある。いざというときに信頼できる場所があることは、安心につながる。たとえ幻想でも病気になるまでは役に立つ。幻想は社会に必要なものである。平和幻想、平等幻想、安全幻想、繁栄幻想・・・。大学病院は安心だという幻想も、不安をまぎらわせるためには有用である。
また、大学病院にとっても、信頼されているという幻想は心地良い。国立の大学病院が、独立行政法人化された今、その幻想は患者を集めるための宣伝にもなる。
このように、大学病院への信頼幻想は世間と大学病院の両方にメリットがあるので、なかなか崩れない。***

2017年9月 3日 (日)

ボンクラだョ!全員集合

人生は冥土までの暇潰し
 
掲示板「放知技」で猿都瑠さんの投稿No.953に目がとまった。猿都瑠さんによれば、東京新聞の望月衣塑子記者を擁護するツイートを孫崎享氏が流したらしい…。
孫崎氏のツイッターは大分前にフォーローしていたが、いつしかフォーローを止めている。何故なら、孫崎氏の世界政治を見る目が、曇っていると感じたからだ。厳しい言い方をすれば、孫崎氏は盆暗(ボンクラ)ということだ。

さて、望月記者だが、同記者の所属する東京新聞に対して、首相官邸報道室は9月1日、8月25日の菅義偉官房長官の記者会見で、望月記者の質問に不適切な点があったとして、書面で東京新聞に注意を喚起したことを産経新聞が報じている。

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首相官邸広報室、東京新聞に注意 菅義偉官房長官の記者会見での社会部記者の質問めぐり

東京新聞に注意を喚起したのにも拘わらず、後日の8月31日の記者会見で再び望月記者が登場…、これは、東京新聞が首相官邸報道室の注意を無視したと解釈する他はない。その望月記者の質問は以下のYouTube 10:30あたりからで、途中で別の記者が数名質問を行っていたが、16:20あたりから再び望月記者が質問を行っている。そのあたりのやり取りをYouTubeで一通り見て感じたことは、横綱(菅官房長官)と幕下(望月記者)が、相撲を取っているという図であった。つまり、横綱に幕下がいいように相撲を取られていたということである。



拙稿「日米オールスターゲーム」で、亀さんは以下のように書いた。

現在、日本のマスコミが大騒ぎしているモリカケ(森友・加計)騒動は、ネオコンが引き起こしたカラー革命であることが理解できれば、安倍首相を退陣に追い込もうとするネオコンの肚が透けて見えてくるはずだ。そして、「安倍辞めろ!!!!」と叫んでいるマスコミや言論人らは、ネオコンの太鼓持ち、あるいはネオコンの存在が見えない盆暗(ぼんくら)、このいずれかということも分かるだろう。

望月記者もネオコンの存在が全く見えていない、〝典型的なボンクラ〟であることは、上のYouTubeで分かるだろう。ここで、その望月記者が『月刊日本』(八月号)で、インタビューを受けていたのを思い出した。

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最後に示した赤線のような発言をした望月記者、モリカケ騒動の背景が全く見えていない、つまり、ネオコンの存在に気がついていない、文字通りのボンクラ記者であることが分かるし、青線で示した発言からも、政治の本質について無知であることも分かるだろう。

なを、飯山一郎さんのHP記事「安倍総理の「病死」を予告するかのような記事」の中で、以下の記事を紹介していたが、日本のマスコミの実態が手に取るように分かるで、この機会に一読をお勧めする。
安倍首相もハマった、マスコミが疑惑だけで罪人を作る3つの方法

【グリコのおまけ】
上のYouTubeにある、菅官房長官と望月記者との間で交わされた質疑応答の文字起こし
http://twi55.com/isoko2017901/

2017年8月31日 (木)

旅をする“本”

人生は冥土までの暇潰し
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NHKドキュメンタリーで、「星野道夫 没後20年“旅をする本”の物語」という番組が、今月28日に再放送された(初回放送は2016年3月27日)。星野道夫氏と言えば、シベリアでヒグマに襲われて亡くなったカメラマンであり、同氏の写真集を幾度か書店で目にしたことがある。その星野氏の数ある作品の中で、とりわけ愛されている作品に『旅をする木』があり、同番組はこの本の数奇な運命について取り上げたものだが、最近希に見る感動的な番組であった。同番組のあらましについては、以下のNHKの番組紹介ホームページの解説が分かりやすい。

自然やそこに生きる人たちを愛した、写真家の星野道夫さんが亡くなって今年で20年。
生前最後に出版された「旅をする木」という一冊の本が、さまざまな人によってリレーされ、ヨーロッパからアジア、南極、北極と12万キロを旅しています。バックパッカー、南極の湖に潜る女性研究者、単独無補給で北極点を目指す冒険家など。人生に大きな影響を与えた本と、その感動を伝え続ける人たちの不思議な物語です。

星野道夫氏のオフィシャル・サイトから引用


かつて三年間近く世界各地を放浪した、元バックパッカー(亀さんの時代は〝無銭旅行者〟と言っていた)の身として、共鳴するシーンが多かったのだが、中でも思わず頷いたシーンを幾つかピックアップしてみた。

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小説家のドリアン助川氏と言えば、2年ほど前に映画化された「あん」を思い出す。1年ほど前にテレビで同映画が放送されているが、人が生きる意味を問いかけてくる、実に素晴らしい作品であった。その助川氏が、星野氏の『旅をする木』を以下のように評している。

(星野さんの『旅をする木』は)詩人が書く文章です。この大自然を作り出している もっと根源のなにかに触れられて書かれている。


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あたかもリレー走のように、この本は実にさまざまな人たちの手にわたり、総距離12万キロ、地球を三周する距離を旅したわけだが、この本と人とのつながりについて、助川氏は以下のように語った。

結局 人というのは どこかで人と人が接点を持たないと 生きていけないことになっていて それぞれが やはり網の目のように つながって それぞれの 命をやりぬこうとしている。それを感じさせるのが今回の この本だと思います。

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南極を二往復、北極を三往復した、あの本…

同署を手にした人たちの一人に、荻田泰永氏がいる。荻田氏は、北極点無補給単独徒歩に挑み続けている冒険家だ。
北極冒険家 荻田泰永 北極点無補給単独徒歩2015-2016

実は、この本を荻田氏にバトンタッチしたのは、写真家・阿部幹雄氏であった。ある講演会で互いにパネリストとして、一緒になったのがきっかけのようで、この本を阿部氏は萩田氏にバトンタッチした理由について、以下のように述べている。

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まさに、一人の若い冒険家への、阿部氏の温かい眼差し、思いやりを感じるではないか。

また、『旅する木』に書かれていることだが、親友T君を火山の噴火で失った星野氏、T君の母に慰めの言葉をかけようとしたところ、逆に励まされるという行を目にして、熱いものがこみ上げてきたのであり、親の心を見事に表現している行だと思った。T君の母親は以下のように言ったのである。

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もう一人、田邊優貴子さんという女性にも登場してもらおう。可愛がってくれた祖母が病に伏せた時、祖母の病の原因は遺伝病で、自身もそれを受け継いでいることを知ってからというもの、常に死が頭から離れなくなったという。ついには、生きることには意味がない、という思いが頭から離れなくなった時、星野氏の本に出会った。やがて、田邊さんは亡き星野氏に背中を押される形で、アラスカへの旅に出た。二週間の旅の最後という日、大自然に抱かれた湖の畔で独り、沈みゆく夕日を眺めていた時のことである。突然、涙が溢れて止まらなくなった…、心がワナワナと震えた…。それが、生きていることだ、と悟った田邊さん、何かが吹っ切れたと語るシーンが実に感動的であった。

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このように、人は独りで生きていける生き物にあらず、どこかで人と人とは繋がっているのだということを、同番組は思い出させてくれたのである。

最後に、大自然とちっぽけな己れ自身について、一度立ち止まって考えることの大切について、以下のシーンが教えてくれよう。

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2017年8月29日 (火)

独立開業の世界

人生は冥土までの暇潰し
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政治や経済の話題になると、ピント外れの記事を連発する日刊ゲンダイだが、それ以外は一応まともな記事を書いていることが多い。その日刊ゲンダイが3日ほど前、「年収1000万円捨て養蜂家に転身 元エリート営業マンの現実」という記事をアップした。外資系医療機器メーカーから養蜂家という、異質の独立開業の世界に飛び込んだ、千葉県袖ケ浦市の鈴木一氏である。ちなみに、鈴木氏は転身の理由について以下のように語っている。

大手企業で60歳まで勤め上げた父が定年後に力を持て余しているのを見て、僕は生涯現役で働きたいと思っていました。子どものころから自然が好きで、やるなら農業だと決めていた。そんな時に近所の養蜂家に巣箱を見せてもらい、興味を持ったんです。


記事では独立開業の世界に飛び込んだ鈴木氏の、その後の苦労話が書かれているわけだが、同じ独立開業者として亀さんが共鳴したのは、以下の鈴木氏の発言である。

退職金と貯金はすぐに底をついた。日中は養蜂の仕事をし、早朝と夜はアルバイトをする生活で家計を支える。しかし、サラリーマン時代よりストレスがない。

そう、精神的にサラリーマン時代よりは、ストレスが遙かに少なくてすむ、ほぼ、ストレスフリーと言ってもE-だろう。むろん、会社に残ってサラリーマンを定年まで勤め上げるのも、生き方の一つと言えるかもしれないし、食いっぱぐれもない。しかし、それで一生を終えてしまうのは、なんとも勿体ないつうか、ツマラナイ人生だと亀さんは思ってしまうのだ。

ここで掲示板「放知技」だが、投稿No.769のmespesadoさんの分析が素晴らしい。そこで、以下のような座標を作ってみた。国家を「資本主義」、「自由主義」、「社会主義」、「共産主義」の四つに分け、横軸に「金」、縦軸に「人」を置いてみたのだ。単純に日本とアメリカだけを取り上げただけのものだが、アメリカの場合は自由主義の所に長楕円形を描いている。なぜならアメリカは、「1%対99%」と言われるくらいに格差の激しい国だからだ。一方、日本の場合は日の丸を連想させる真円にした。ユニクロの柳井正社長のように総資産1兆5,035億円という超金持ちもいる一方、毎日の食費にも事欠く貧困層も存在しているのは確かなんだが、そうした貧困層ですら海外の貧困国から見れば、実は超のつく金持ちなのである。昔ほどではないかもしれないが、日本は海外に較べると、所得格差は比較的小さいと云えよう。ところで、日本とアメリカ以外に、ロシア、中国、北朝鮮等々、思いついた国を以下のグラフに印すとすれば、読者ならどこに印すのだろうか…。

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【みつばち情報1】
志布志の秘みつ 大キャンペーン!


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【みつばち情報2】
みつばちの大地


【別報1】
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昨日の東京新聞に載った吉永小百合の「私の十本」(24)
【別報2】
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昨日の東京新聞に載った倍賞千恵子の「ずっとさくらは私の中に」

2017年8月26日 (土)

思い出のアルゼンチン 2

人生は冥土までの暇潰し
 
十日ほど前に「思い出のアルゼンチン」をアップした後、シルビアの生まれ故郷であるノゴヤの写真が無いのに気づいた。最初、「アレ?」と思ったんだが、暫くしてようやく当時のことを思い出した。アルゼンチンの国境の町からノゴヤに向かってヒッチハイクしていた時、他のヒッチハイカー(アルゼンチン人とパナマ人)の野郎と、途中まで一緒だったんだが、別れた後になってカメラがないのに気づいたのである。連中に盗まれたのだった。だから、当然ながら今でもノゴヤでの思い出の写真は、一枚も残っていないワケだが、亀さんの頭の中には今でも当時の思い出が、あたかも昨日の出来事のように残っている…。

それにしても、若い頃の記憶力はスゴイと改めて思う。昨日なんか、タバコを切らしたのでコンビニに行ったのだが、今年の五月頃から吸っている、「ピースライト」が思い出せない…。カウンターで数十秒ほどの時間が経過しただろうか、店員さんが心配そうに亀さんを見つめているのに気づいた。苦し紛れに「青い色のタバコなんですが…」と言った途端、目の前に沢山のタバコが陳列されているのに気付き、目敏くピースライトを見つけ、「あっ、アレです!」と指さし、ようやく買うことができた次第…^^;

アルゼンチンの話の続きだが、ノゴヤを後にしてアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスに到着。そこでも一週間ほど、アルゼンチン人の友人の一人、ホルヘの実家でお世話になった。その間、コダック製の安いカメラを入手、以下のような写真を残すことができたのである。無論、ブエノスアイレスでも大勢のセニョリータに取り囲まれたのは言うまでもない。ちなみに、右下の青年が一人のセニョリータの手を引いているが、二人は婚約者同士、その隣の男の子は彼女の弟である。それにしても、アルゼンチンでは持てて持てて、本当に困ったワイ…(爆)。

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ホルヘの両親と兄(左)・ホルヘの友人(右) ちなみに、日の丸はシルビアのお袋さんが作ってくれた

帰国してから数年後、マルビナス諸島(フォークランド諸島)で、アルゼンチンとイギリスの間で紛争が勃発(1982年3月)、野良住人君の主宰する異文化研究道場で、他の参加者がイギリス側に正義ありと主張する中、亀さんは徹底してアルゼンチンに正義ありの立場を貫いた。戦争や紛争(戦争は政治の延長)に、変な道徳心を押し付けたり、正義感、好き嫌いといった感情を剥き出しにするのはいけないことだが、第二の祖国とすら思っているアルゼンチンが、悪者扱いにされたのでは黙っておられず、他の参加者を徹底的に叩いたのだが、今にして思えば大人気無かったと思う。今では仏の亀さんと周囲に言われているんだが(オィ、そこの外野五月蠅いヨ!)、当時は若かった…。

ご参考までに、政治を論ずるにあたって、道徳を持ち出したり、好き嫌いの感情を露わにするようでは、床屋談義と何等変わるところがないということ、肝に銘じておくべし。そのあたり、拙稿「放射脳」にも書いた。

2017年8月24日 (木)

オレがやらなきゃ… 

人生は冥土までの暇潰し
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フジテレビの「ザ・ノンフィクション」で、「オレがやらなきゃ誰がやる!~北朝鮮へ送るラジオ放送「しおかぜ」~」という、ドキュメンタリー番組を放送するというので録画しておいた。主人公は40歳まで普通のサラリーマンだった村尾建兒(たつる)氏(52歳)。40歳を境にサラリーマンを辞め、拓殖大学海外事情研究所教授の荒木和博氏(61歳)が代表を務める、特定失踪者問題調査会に参加、〝北朝鮮に拉致された〟日本人を救うため、「しおかぜ」という私設ラジオ局を12年前に立ち上げ、今でも毎晩、北朝鮮に向けてラジオ放送を届けている日本人である。

同番組が中盤に差しかかったころ、女性のナレーターが村尾氏の生き様について語り始めた…

おかしいと思ったら、命を懸けてでも闘う。父が描いた日本男児の生き様は、息子の背中を押しています。


そのナレーションを耳にした時、村尾氏に任侠の臭いを嗅ぎ取ったのだが、続けて同番組を見ているうちに、村尾氏の父親が映画脚本家の村尾昭と知り、「やはり」と思った。亀さんは村尾昭の映画を幾本か見ており、拙ブログでも「最強の侠客が登場する日」で、村尾氏の「三代目襲名」について書いている。そうした任侠の世界を描いた父親の背中を見ているうちに、自然に息子にも任侠の心が伝わったのだろう。

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ところで、以下は村尾氏が「しおかぜ」で、〝北朝鮮に拉致された〟日本人に呼びかけている言葉…。

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この言葉から村尾氏は、拉致は北朝鮮による〝単独〟犯行であると思い込んでいることが分かる。しかし、亀さんは拙稿「〝妾〟発言から」で、北朝鮮による単独犯行説を否定した。同記事で特に注目していただきたいのは、世界戦略情報誌『みち』に掲載された藤原源太郎さんの記事、「日本人拉致問題に関する一考察」で、亀さんは以下のように書いた。

三島由紀夫が自衛隊のある幹部から、北陸の海岸で起きた北朝鮮による拉致を、石川県警が〝支援〟している様子を示す、動かぬ証拠写真を見せられて衝撃を受けたという、驚愕の情報を源太郎さんは入手している。

単刀直入に言えば、北朝鮮が単独でやったと思われている日本人の拉致、実は日本の警察が〝協力〟していたということだ。これは警察が単独にできることではなく、その背後に時の政府、さらにはCIAの影がちらついているのが分かる。つまり、中国や韓国が日本に接近しないようにさせるため、所謂アメリカによる分割統治の一環だったということだ。そうしたCIAの軛から脱することに初めて成功したのが安倍首相に他ならず、このあたりは拙ブログで幾度か記事にしていることもあり、本稿では割愛する。

ともあれ、前稿「若者が切り拓く新しい日中関係」にも書いたように、アメリカに何等遠慮することなく、中露日朝が協同して極東大開発計画」を推進できる環境になったのだから、安倍首相の功績や大である。

なを、拉致は拉致でも、横田めぐみさんの場合は単なる拉致ではなかった。他の拉致された日本人の場合、当時の北朝鮮で不足していた、印刷工や看護婦らが拉致されているし、また日本語の教師として拉致された人たちもいた。しかし、横田めぐみさんの場合は他の拉致とは異なり、後に金正恩の母になったことを考えるに、かつての大日本帝国の残置国家である北朝鮮が、日本の天皇家を模した金王朝樹立のため、横田めぐみさんを拉致したということが分かる。このあたりについては、『横田めぐみさんと金正恩』(飯山一郎 三五館)を参照されたい。

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