八木啓代

2014年7月 6日 (日)

集団的自衛権について:誤解も多いようでございます

八木啓代のひとりごと

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集団的自衛権について:誤解も多いようでございます

 さて、集団的自衛権そのものについても、かなり誤解が蔓延しているようなので、少し書いておくことにいたします。
 そもそも、読んで字のごとく、集団的自衛権は「自衛」のためのものです。

 それでもって、安倍首相が言ったように、

  例えば、海外で突然紛争が発生し、そこから逃げようとする日本人を、同盟国であり能力を有する米国が救助し輸送しているとき、日本近海において攻撃を受け るかもしれない。我が国自身への攻撃ではありません。しかし、それでも日本人の命を守るため、自衛隊が米国の船を守る。それをできるようにするのが今回の 閣議決定です。

 というのは、根本的に間違っています。というのも、「海外で突然紛争が発生し、そこから逃げようとす る日本人を同盟国であり、能力を有する米国が救助のために輸送」することはありえないです。これは日本に限らず、どの米国の同盟国であっても、米国が、軍 艦や軍用機が民間人を輸送することはありません。

 実を言うと、私は、80年代終わりの『地球の歩き方・メキシコ中米編』で、グアテマラで軍用機に乗った体験を書いた、「軍用機ヒッチハイク女」伝説の主なのですが(大爆)、これは、中米の堕落しきった政権のもと、腐敗した軍が小遣い稼ぎのためにやったことです。
 とはいえ、この軍用機に乗った経験が楽しかったかというとそんなことはございません。
 軍の輸送機に乗っている間にですね、「ただいま、反政府ゲリラ占領地域上空を通過中、敵は対空ミサイルを調達しているので、各自注意」などというアナウンスが流れるんですね。

 をい、ちょっと待ってくれよ。撃墜されるかもしれないから各自注意って、どーせーっちゅうんだ?!(と、こちらは「アッチョンブリケ」状態)
 そうなのです。軍艦とか戦闘機って、撃沈・撃墜対象ですから、いっちゃん危ないのです。

  そういえば、そのころの「地球の歩き方・中米編」には、「エルサルバドルで旅行をするときは、軍の基地や軍人らしき人には近づかないように、なぜなら、そ こが一番、ゲリラの攻撃対象になって、巻き添えをくう可能性があるから」なんていう記述があったもんです。当時の「地球の歩き方」はサバイバル感がありま したね。(って、書いたのは私ですが)

 軍用機に乗った体験と言えば、アルゼンチンを巡業したときにも、ブエノスアイレスから南部に飛ぶ のに軍用機に乗ったことがありましたね。これは、軍の「アルバイト」で民営航空より、だいぶ格安の値段で乗っけてくれるとかいうので、現地のマネージャー が契約しちまってたのでした。
 当時、アルゼンチンは別に戦争をしていないので、そういう意味での危険はなかったのですが、軍がそういうセコいア ルバイトをやること自体ですね、さすが大騒ぎをしてフォークランド戦争をやったくせに、遠くから軍を派遣してくるイギリスにあっさり負けるだけのことはあ るわ、とゆー印象を持ったことは否定しません。

 まあ、もちろん、客船が沈没事故に遭って、海に浮かんで救助を待っている遭難者がいるときに、たまたま軍艦が通りかかったら、生存者救助をする、というようなことはあるでしょうが、それは同盟国であるかどうかという話ではなく、人道的な話であります。

 でもってですね、そういう意味で、戦闘状態にあるときに、軍の航空機や輸送船が民間人を乗せることはありません。これは、乗せた方がかえって危険だからというのもありますし、乗せた民間人が敵側の要員だったりしたら、これまた大変なことになるからです。

 つーか、米国人ですら
 http://travel.state.gov/content/passports/english/emergencies/crisis-support.html
 見ればわかるように、

「米国軍ヘリや米国政府の輸送機が護衛付きで救出してくれることを期待するのは、ハリウッドのシナリオに影響されすぎで、現実的とはいえません」
「米国政府支援による米国国民の当該国からの離脱は、高価なものになります」
「我々は米国国民の支援を最優先します。米国市民でない友人や親類を米国政府のチャーター機や民間以外の輸送手段に乗せられるとは期待しないでください」

 と書いてあります。

 ですので、
 
「1.外国で戦争が勃発!」→「2.巻き込まれた日本人民間人を米軍が救出!」→「3.でもって、米艦でその日本人を輸送!」→「4.その米艦が攻撃されるかもしれないんで、自衛隊出動!!!」

 なんつー、お花畑なことは考えない方がよろしいです。「2」がそもそもありえませんので。

....という点は、すでにあちこちで指摘されていますが、それともうひとつ、集団的自衛権について、安倍総理の、もうひとつの、さらに、お花畑な点を指摘させていただきます。

 つまり、1986年に、国際司法裁判所は、集団的自衛権に関して、
 
1.武力攻撃の犠牲国が自ら犠牲となった旨を宣言せず、
2.なおかつ集団的自衛権を行使する国に対して犠牲国が援助要請をしていない場合に、
3.集団的自衛権行使を容認する規則は、慣習国際法上存在しない

という判決を出しています。
つまり、「正規軍による越境軍事攻撃、もしくは、それに匹敵するほどの武力行為を行う武装集団等の派遣・援助等」があり、そのうえで、それに基づいて、「その犠牲国が援助要請」しない限り、集団的自衛権の行使が認められられないということです。

これってね、けっこうハードル高いです。
「米国が中東に戦争に行くから、日本も派兵」というのは、集団的自衛権の枠組みでは、国際法上「できない」のです。もしやっちゃった場合は国際法違反です。

また逆に、国際司法裁判所では、

「正規軍による単なる越境事件、正規軍による軍事攻撃に匹敵しない程度の私人の武力行為の黙認等」については、「被害国による均衡性のとれた対抗措置、集団的対応は不可、武力を伴う対抗措置が可能かは判断回避」

と 裁定していますので、たとえば、中国のある団体などが尖閣に軍事攻撃をしちゃったことが原因で、中国・日本間が緊迫したとしても、米国が無条件に日本を支 援してくれるかどうかは、そーとー疑問です。尖閣に安保は適用されるとオバマ大統領は言ったそうですけど、それはリップサービスというやつです。実際に米 国が軍を派遣するためには、議会の承認が要りますから、議会で否決されたらそれで終わりですので、ご注意ください。

ただ、いずれにして も、この機会に、憲法とは何か、自衛とは何か、戦争に参加するかもしれないとはどういうことか、政治家ってこういうことができちゃうんだ、ということを、 多くの若い人が「身近なこと」として考えた、という点では、むしろ、私は前向きに捉えたいと思っています。

2014年3月29日 (土)

冤罪事件とは、「真犯人」を警察と検察が逃がしたということですよね

八木啓代のひとりごと

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冤罪事件とは、「真犯人」を警察と検察が逃がしたということですよね

 さて、ふだん冤罪問題には無関心な世間も、さすがに昨日からは、袴田さんの件が多少話題になってます。世界的にも、BBCから果てはニカラグアまで、幅 広く報道されていますね。なんといっても、ギネスブックに載っている「死刑囚」でしたし、日本の刑事司法の異常っぷりが世界に周知されるのは、日本の恥で はありますが、自浄能力のない人たちにとっては、重要なことです。
 なんといっても、静岡地裁の再審決定で、「捜査機関によって捏造された疑いのある証拠によって有罪とされ、死刑の恐怖の下で拘束されてきた」「これ以上拘束を続けることは耐え難いほど正義に反する」とまで言われちゃったわけです。
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG27014_X20C14A3000000/

 もはや、裁判所でも、まともな裁判官になら、警察・検察が証拠を捏造することは、デフォルトと認められちゃったってことでしょうね。

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2014年2月27日 (木)

今年は、検察史上、最悪の年になるかもしれませんわね

八木啓代のひとりごと

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今年は、検察史上、最悪の年になるかもしれませんわね

 しばらくばたばたしておりましたら、ブログに更新がないとご批判を受けました。じつは、ちょうど、都知事選がらみで何か書こうと思っていましたら、津田大介さんの政治メディア「Politas」への寄稿を頼まれましたので、そちらの方に書いてしまい、そのあと、ちょっといろいろ個人事情による激忙状態に突入してしまったというわけです。

 それで、やっと雑用も片付きまして、中途報告です。
 前回のエントリで、「石川氏逮捕時の裁判所に宛てた田代の虚偽報告書」に関する審査申立をしたことをお知らせしておりましたが、実は、この日、もう一件、審査申立を出していたのであります。
 というのは、検察審査会が一度不起訴不当議決を出したのち、(起訴相当でないことをいいことに)すみやかに検察が不起訴にして、残念ながら幕が閉じられた、と思われていた、例の「ネット流出した田代虚偽報告書」に関する、新たな申立だったのであります。

 さて、検察審査会に申立を行うのは、もちろん、誰でもできるわけではありません。事件の被害者(もしくはその身内)であるか、その事件に対して検察に対して告発を行った告発人でなければならないのです。

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2014年2月 2日 (日)

鼻をつまんで煮え湯を飲むか

ポリタス

Photo_3 八木啓代   歌手/作家

鼻をつまんで煮え湯を飲むか

都知事選は地方選であるから、あくまで都政を問題にするべきであって、原発問題やTPPを争点にするべきではないという意見がある。

まったくの正論である。そして、言うまでもなく都には問題が多い。待機児童はあふれているし、ホームレスの問題もあれば、石原都政がなおざりにしてきた都営住宅の問題もあるし、決まってしまったオリンピックの問題もある。

しかし、にもかかわらず、やはりこの都知事選は、原発が事実上最大の争点となっている。マスコミがそれを避けようとすればするほど、そうなってしまっている。何より、自民党推薦の舛添氏が、自分も脱原発だと言い出したところが、まさにそれを示している。

一方で、安倍自民党政権はアベノミクスを持て囃され、支持率好調とされていながら、実際には、その後の地方選では苦戦を続けている。特に今年に入ってからは、神奈川秦野市、鹿児島県枕崎市、鹿児島県鹿屋市、福島県南相馬市、そして沖縄県名護市にいたっては石破幹事長が自民候補当選に500億円もの地方支援金まで出すとしていながら、完敗している。無投票の三木市を除くと、自民党は、事実上の全敗なのだ。これは、民主党の末期状態と似ている。

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2014年1月22日 (水)

逃げ切れたとお思いかえ?:新年早々、検察に悪夢の再来が

八木啓代のひとりごと

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逃げ切れたとお思いかえ?:新年早々、検察に悪夢の再来が 2014-01-20

さて、検察審査会に申立に行ってまいりました。
 のんびり構えていたところ、1月16日からオウムの平田被告の公判が連日あるので、16日以後は記者会見どころではないということがわかり、あわてて15日に提出と決めたものです。

 で、新年のことですので、着物でも着ていこうかと思っていたのですが、全国からたくさんの申立書がどっさり届いたうえ、添付資料も運ばねばならず、さらに、この15日に雪が降るという予報までございまして、「転んでも大丈夫」な服装ということにいたしました。

 で、この申立書が、こちらでございます。→申立書

 石川氏が逮捕されたときに、ほんとは自殺の恐れなどぜんぜんないのに、「死にたい」などと取調べで言って「自殺の恐れがある」から身辺保護のために、と、偽の報告書を作って、裁判所を騙して逮捕状を取ったという疑惑です。
 疑惑というか、前田恒彦元検事が、ばっちり暴露して下さってるんですが。

 マスコミが報じない陸山会・虚偽報告書事件の背景とは
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/maedatsunehiko/20130707-00026133/

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2013年11月 3日 (日)

あの、皆さん、請願て何かご存じですか?

八木啓代のひとりごと

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あの、皆さん、請願て何かご存じですか?

一夜明けても、Twitterのタイムラインが山本太郎ネタで埋め尽くされているので、ブログでちょっとコメント。

 まあなんか自民党の下村文科相とかが、田中正造を例に出して、「田中正造が(明治天皇に)直訴して大問題になったことに匹敵するようなこと。こういうことを安易に看過するようなことがあってはならない。非常に重いことだ」から、「議員辞職ものだ。政治利用そのものだ」とか騒いだそうで。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131101-00000519-san-soci

 いや、産経新聞はこういうのを大まじめに記事にしてくれるから大好きです。

 そもそも、戦前の大日本帝国憲法下の天皇と現憲法下の天皇自体、立ち位置が全然違うわけで、それを「匹敵する」というの自体、下村文科相の頭の中は、大日本帝国憲法と日本国憲法、果ては、民主主義というものが根本的にわかっていないのだと思いますが、もっと笑えるのが、教科書でも足尾鉱毒事件の英雄として称えられている田中正造が、引き合いに出されていること。
 
 いや、山本太郎をそこまで褒めなくてもいいと思うんですけど。これ、ひょっとして、非難してるつもりなんだとしたら、相当キテますね。

 さすが、偽学位で有名イオンド大学名誉博士の人を教育再生実行会議に入れ、しかも、こういう学位を金で買って恥とも思わないような人を「同志」と呼ばわるだけのことはあります

 そもそも、この「事件」って、山本太郎が、園遊会で天皇陛下に手紙を渡したってだけのことでしょう。墨字で書いたりして、パフォーマンスとしては、率直に言って、時代錯誤的でイマイチだなあだと思いましたが、しょせん、お手紙を渡したというだけのことです。
 直訴というのは、(まあ、この言葉は昨日のブログでネタとして使っていますが)、日本の中世・近世に、一般民衆が、公式的な手続きを行わず、直接将軍や幕閣、天皇などに訴状を渡す行為であって、そもそも、訴状じゃないんですから、直訴ではありません。

 また、これに請願法を持ち出して、とやかく叩いている阿呆がいるようですが、請願というのは、これまた、「国民が国政に対する要望を述べること」です。
 請願法において、天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない、というのは、単に、現憲法下では天皇は象徴としての意味しかないので、したがって、国政に関与する要望を出されても何もできないので、国政に関与する立法府なり行政府がこれを取り扱うという意味にしか過ぎません。

 しかし、山本太郎氏が天皇に出したのは、そもそも、請願かというと、違うでしょう。おそらく、天皇にあれをしてくれ、こうしてくれ、だれぞを罷免にしろとか、その手の国政に対する要望や政治的対応を求めたわけではないのですから、請願ですらありません。
 であれば、単なる私信にしか過ぎないわけで、請願法すら関係ないわけです。

(もっとも、たとえ請願だったとしても、請願は、憲法第16条で国民の権利として保障されており、何の罰則もありません)

 園遊会に招かれてもいないのに、突撃してSPをはじき飛ばして、天皇をむりやり拉致したとか、渡した手紙にカミソリとか炭疽菌を入れていたとかいうなら話は別ですが、要するに、天皇によって園遊会に正式に招待されている山本太郎が、天皇にお手紙を渡し、天皇はそれを受け取った、というだけの話です。

 こんなもんに処分をだとか議員辞職をだとか騒いでいる人たちは、いったい、どういう頭をしているのでしょうか。
 天皇の政治利用というなら、安倍晋三が「主権回復の日」を強引に実施し、渋る宮内庁を無理矢理ねじ伏せて、「天皇陛下万歳」三唱なんかやる方が、よほど政治利用でしょうし、オリンピック誘致に皇族を利用するのも、政治利用でしょう。
 
 つーか、天皇に招かれた客人が天皇に手紙を渡したぐらいで、議員辞職させられたりしたら、日本てどんな民主国家かよと、世界中で笑いものになるのがわからないのか。そんなことが、どれほど、日本と天皇陛下のイメージを傷つけるかすら、想像できないのでしょうね。

 そういうのを、おそらく一番、望まれないのが、当の今上天皇でいらっしゃることでしょう。

2013年4月23日 (火)

田代元検事不起訴不当議決! その裏の大きな疑惑

八木啓代のひとりごと

http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-684.html

田代元検事不起訴不当議決! その裏の大きな疑惑

 本日、田代政弘元検事の不起訴不当処分が出た。
 8月末に申立をしてから、実に、8ヶ月、審査員は3ヶ月で半分入れ替わるから、審査員も一巡以上しての異常に長期にわたった審査の末である。
 これ自体が面妖で、1月末に私が検察審査会に、いつごろ結論が出るのかを尋ねてみたところ、「関連書類が多いので」という理由だったが、審査員は入れ替わるのだから、無駄に長くする必要はそれこそ無い。

 そして、出た結論が、田代元検事の虚偽有印公文書作成及び偽証に対しての不起訴不当、上司に対しての不起訴相当であった。
 議決書では、一応、当会の申立にも書かれていた田代検事の言い分の矛盾点や「一般常識から見てもおかしい」点が強調され、一見、検察に厳しい内容であるように見えるが、これで、検察は再捜査をしなくてはならなくなるが、一方で、起訴議決でなかったがゆえに、強制起訴の目は消えたわけである。
 
 また、裁判所の指摘を「一般常識に照らしても納得できる」とし、田代の言い訳を「虚偽記載があったと言わざるを得ない」。また、検察官の説明も「誤魔化していると評さざるを得ない」とまで言っておきながら、佐久間部長等の関与の部分だけは、田代の言い分をまるまる「信じられる」として、不起訴相当にしてしまっている。

 いままでのJR西日本の事故や陸山会事件では、検察だけでは捜査が期待できないので、「裁判で決着をつけてほしい」という意味での起訴議決だったが、今回は、文字通り、検察のまともな捜査がなかったという点で、メディアにも厳しく批判され、注目された事件だったにもかかわらず、検察に極めて大甘な結論であったと言わざるを得ない。

 ところが、その後、大変な事実がわかった。
 記者会見後、補助弁護士の名前をググってみると、とんでもない事実が判明したのである。

    澤 新(さわ あらた)
    昭和17年5月30日生
    昭和40年3月 東京大学法学部卒業
    昭和42年4月 東京地方検察庁検事
    昭和51年12月 法務省刑事局付検事
    昭和60年4月 司法研修所教官
    平成3年4月 東京高等検察庁検事
    平成7年7月 秋田地方検察庁検事正
    平成8年10月 最高検察庁検事
    平成9年6月 新潟地方検察庁検事正
    平成10年6月 最高検察庁検事
    平成10年6月 最高検察庁検事退官
    平成11年3月 弁護士登録
    平成16年6月 株式会社武富士取締役(社外)(現)

 まあ、現在の職業はともかくとして、バリバリのヤメ検、それも元検事正、元最高検検事。
 どう見たって、「公正な」補助などできるわけがない検察寄りの人物だったのである。
 しかも、脱税に関与したのがばれ、その不祥事の責任を取るかたちでの、甘い処分で検察を辞職した人物であるという。これでは、検察と持ちつ持たれつの恩義のある関係であり、何が何でも起訴議決を出させないために、議論を誘導しつつ、このメンバーで議決を取れば起訴議決になりそうだと思えば、議論を長引かせて、次の違う顔ぶれに引き継いできたと疑われても仕方がないだろう。
 これなら、うがった見方をすれば、審査期間の異常な長さも説明がつく。
 また、石川議員や私を呼び出さなかった理由にも説明がつく。

 検察審査会は、補助弁護士次第であると私に語った、ある検察関係者がいる。
 その人物は、陸山会事件の検察審査会での起訴議決の異常さについて、検察の報告書問題以上に、小沢氏の無罪判決に異議を唱えるような片寄った考え方の弁護士が、中立であるはずの補助弁護士であったことで、検察審査会の議論を強引に誘導したと言いたかったわけだが、今回、期せずして、まさにその通りのことが起こったということができるかもしれない。

 李下に冠を正さずというが、検察審査会の審査が公正であると言いたければ、そもそもこのような人物が補助弁護士になることはもっとも排除するべき条件であろう。
 なぜ、このような人物が補助弁護士になったのか。
 当会としては、この疑惑を徹底的に追求するつもりである。

2013年2月 1日 (金)

検察審査会:なかなか苦しんでいらっしゃるようです

八木啓代のひとりごと

http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-672.html

検察審査会:なかなか苦しんでいらっしゃるようです

 さて、昨日、検察審査会に関する私のツイートも記者会見のUstreamもなかったことでおわかりであろうが、昨日のうちに、検察審査会の審査結果は出なかった。

 なぜ、昨日が、ひとつのポイントだったかというと、検察審査会の審査員は、案件毎に選ばれるわけではなくて、任期制だからである。
 だから、例をあげると、小沢氏の起訴議決を出した第五検察審査会も、その小沢案件だけを審査して議決していたわけではなく、その時期に申立をされた他の案件も審査していたわけだ。

 この審査員の任期は、6ヶ月で、3ヶ月毎に半数が交代する。
 検察審査員候補者は,各検察審査会ごとに第1群から第4群までの4つのグループに分けられ、
 

第1群・・・
前年12月28日までに検察審査員・補充員が5人ずつ選ばれ,任期は2月1日から7月31日まで
第2群・・・
3月31日までに検察審査員・補充員が6人ずつ選ばれ,任期は5月1日から10月31日まで

第3群・・・
6月30日までに検察審査員・補充員が5人ずつ選ばれ,任期は8月1日から翌年1月31日まで
第4群・・・
9月30日までに検察審査員・補充員が6人ずつ選ばれ,任期は11月1日から翌年4月30日まで
    http://www.courts.go.jp/kensin/q_a/q9/index.html

という任期になっている。

 つまり、私たちが8月に提出した申立は、2群と3群の人たち(と途中から加わった4群の人たち)で審査されていたわけで、その中心となる3群の人たちの任期が1月31日までだから、常識的に考えて、1月31日まで、おそらく1月後半に審査結果が出るであろうと見られていたわけだ。

 ところが、議決は出ない。

 なので、昨日、検察審査会に電話をかけてみた。議決はすでに出ているが、ひょっとして、議決書を書くのに手間取っていて数日ずれ込むとかいうことであるなら、それはそれで、こちらの予定というのもありますからね。

 で、ご存じの通り、検察審査会はブラックボックスである。問い合わせには基本的には一切答えてくれないのが原則である。しかし、現在、まだ審査中であるということだけは教えてくれた。
「なにぶん、取り寄せている資料もかなりのものでありまして」
というのが、ブラックボックスから垣間見せてくれた情報である。

 まあ、たしかに、うちの会から提出した資料自体も、きっちり読み込むとなるとそれなりの分量があるのだが、「取り寄せる」という言葉からは、検察の方も、なんとか不起訴相当にしてもらうために、死にものぐるいで大量の「不起訴にするための」資料を用意しているのであろう。

 いずれにしても、かかわる人間が多ければ多いほど、都合の悪いことを隠蔽することは難しくなるから、長い期間で多数の審査員が携わるほど、誘導や証拠隠しなど不審な点があれば、いくら守秘義務があるとはいえ、それが表に出るリスクもなくはない。

 それに、無難に不起訴相当にしてしまうことが至上命題であるなら、わざわざ、私たちの出した、期ズレ問題についての追加申立に関して、わざわざ、別件としての申立を示唆して頂けるはずもない。
 これは逆に言えば、「結論ありき的」に私たちの出した申立書の資料もろくに審査員に渡さず、検察官の説明を中心に誘導して、ちゃっちゃと結論を出そうとしているのではないとも言える。好意的に取ればね。

 しかし、取りようによれば、今のメンバーだと起訴議決が出ちゃいそうなので、入れ替わりを待って、誘導できそうな審査員を入れて、なんとか無難な方向に説得しようとしているともいえなくはないことになる。

 いずれにしても、1月末に結論が出なかった以上、新任の第一群の審査員に対しての説明のやり直しもあるだろうから、近日の決議は事実上、無理ということになる。となれば、3月か、おそらく4月でしょうか。私をメキシコに行かせないつもりだな。(笑)

 というわけで、検察審査会さん、注視されていますよ。

2012年12月 8日 (土)

「世論調査」が崩れ去るとき

八木啓代のひとりごと

http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-668.html

「世論調査」が崩れ去るとき

 

2010年10月といえば、わずか、2年2ヶ月前のことである。
ブラジルで大統領選挙があった。

最初から、大勢はほぼ決まっており、事実上、前大統領の後継者で労働党のジウマ・ロウセフと、新自由主義者のジョゼ・セラの一騎打ち、あとは泡沫と見られていた。

そして、結果はそうでなかった。

緑の党から選挙直前に立候補を表明し、「泡沫」と考えられていた環境派のマリーナ・シルヴァが、20.31%と3位につけて、決選投票のキャスティングボートを握る重大な第三極となり、首都ブラジリアでは、なんと41.96%と圧勝したのだ。

マ リーナ人気は、Twitterでは圧倒的ではあったが、大手新聞の世論調査では、精々、2%から5%、最大でも8%程度と見られていた。インターネット人 気と新聞の世論調査のあまりの乖離、そして、その結果のマリーナの大躍進は、ブラジルの新聞の「世論調査」のあり方自体に大きな問題があることと、その見 直しを提起するものとなった。

むろん、マリーナ・シルヴァの大躍進は、ブラジルではインターネットを使った選挙運動が解禁されているとい うこととは無縁ではない。彼女は、Twitterで支援者を公募し、各地で手を挙げたフォロワーたちが、自らの家を選挙事務所に提供し、宅配で選挙グッズ を送ってもらって草の根運動を活発化させた。

それに引き替え日本では、インターネット選挙は禁止され、公示期間中はTwitterどころか、ホームページの更新さえ禁止されている。
また、若年層が多いブラジルに比べ、日本の場合は、大手メディアの影響を受けやすい高齢者ほど投票率が高く、若年層の投票率が低いという問題もある。

しかしながら、「新聞世論」と「ネット世論」の乖離の大きさは、今回の選挙でも多くの人が気づいている。

果たして、ブラジルで起こったように、「政策」が「大手メディアの世論調査や選挙予測」を凌駕するようなことが、日本でも起こりうるのか。

それはまさに、「脱原発」「反TPP」「反消費税」といった政策が、選挙結果に反映されるのか、ということでもある。

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