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2017年2月 1日 (水)

21世紀の三国志 

人生は冥土までの暇潰し
 
「嘘つき」メディアで満ちあふれている日本で、トランプ大統領について優れた情報を発信している、数少ないジャーナリストの一人が田中宇氏である。同氏のメルマガは有償だが、半年間で3000円と、日本の“嘘つき”新聞の六分の一以下で済む(たとえば、読売新聞は朝刊のみで1ヶ月の購読料が3093円)。その田中氏が発行した昨日のメルマガ有償版「トランプの文化大革命」は、毛沢東とトランプの類似点を〝革命〟の観点で捉えた優れた内容の記事となっていた。

ただ、トランプ革命の全体像については、一人のジャーナリストの手に負えるような性質のものではないようで、優れたジャーナリストの一人である田中宇氏にして、未だに調査中であったり、お手上げというテーマも多々あるようだ。たとえば、田中氏は同記事の中で以下のように書いている。

 トランプは「エリート支配を壊す」と言いながら、エリートの象徴であるゴー
ルドマンサックス出身のムニューチンを財務長官にしている。閣僚に大金持ちが
多い。トランプは、金融バブルの膨張を抑止するドッドフランク条項を大幅縮小
するともいっている。いずれも大金持ち優遇策だ。だがこれらも、当座の金融バ
ブルの崩壊を先送りして政権維持や再選を狙う現実策の可能性がある。


亀さんも最初、トランプがムニューチンを財務長官に指名した、その背景が掴めなかったのだが、株式市場を舞台に繰り広げられているムニューチンvs.ソロスの〝死闘〟を、飯山一郎さんのHPや掲示板「放知技」への投稿で知るに及んで、やっとトランプの〝肚〟が掴めた次第である。トランプがムニューチンを財務長官に指名したのは、何も「当座の金融バブルの崩壊を先送りして政権維持や再選を狙う現実策」といった、みみっちいものではなかったのだ。このあたりは、飯山さんのHPで確認していただくとして、飯山さんの記事や投稿を亀さんなりに咀嚼して書くとすれば、ムニューチンは〝稀代の相場師〟だったからこそ、財務長官に任命されたということになる。

ところで、田中氏の今回の有償メルマガ記事、「トランプの文化大革命」に目を通しながら、脳裏に浮かんだのが『孫子』や『六韜』といった兵法書であった。なぜなら、兵法書で展開されている兵法について、多少でも慣れ親しんでいないことには、トランプの動きを正確に掴むことは出来ないと思うに至ったからだ。亀さんはかつて、「プーチンと六韜」と題する記事を書いたことがあり、その時に亀さんは以下の記事を引用している。

17020101

『プーチンの戦争論』は、『クラウゼヴィッツの戦争論』にある「戦場の霧」を全て見透かした「軍事の天才」の「没我のリーダーシップ論」であろう。
『プーチンの兵法』:Dr.大愚は、プーチンが『釣り野伏』という奇抜な戦法を採用したことを指摘したが…、しかり! プーチンは「孫子」をも凌ぐ稀代の兵法家であろう。(飯山一郎)



このプーチンだが、今日発行される世界戦略情報誌『みち』で、道友の中村みつぞうさんの記事、「みょうがの旅」を読み、改めてプーチンの凄さを再認識した。『みち』も有償情報誌なので、勝手に公開するわけにはいかないが、それでも勝手に一部を公開すると(笑)、中村さんの記事で最も印象に残ったのが以下の段落だ。

 今上陛下の御言葉が発せられた直後の昨年八月一二日に露プーチン政権は知日派のアントン・ワイノ氏を大統領府長官に就ける人事でもって、今般の極めて重大な事態に臨もうとしている。これは、ロマノフ朝のピョートル大帝がサンクトペテルブルクを築いて以来、対西欧関係を外交の主柱とし、自らも西欧化に務めてきたロシアの歴史上、画期的な異例の態勢だ。わが国の政府も自国の國體を正視する覚悟と度量を示さぬ限り、文明地政学的な国家運営を行うプーチン政権から真剣に相手にされることはなかろう。


何故に、今上陛下の生前退位についての御言葉と、プーチンが繋がるのかについての詳細は、同記事の全文に目を通していただくとして、生前退位を巡って今上陛下を蔑ろにした安倍晋三だからこそ、昨年の暮れに訪日したプーチンとの交渉で失敗したのである。ロシア語に堪能で、ロシアの内情、殊に軍事に詳しい中村さんならではの情報であった。

これで、プーチン、習近平、トランプという役者が揃い、21世紀版三国志の舞台が整った。今や世界は、大転換期を迎えようとしているのだと胆に銘じ、これからの世の中を生きていこうではないか。

三国志を心して読むと、露中米の行く末も予測できる。
三つ巴の世界


【追補 1】
『孫子』の電子版として、以下のサイトを推奨する。
http://grnba.com/iiyama/bbs_b/sonsi/

【追補 2】
17020102
兵は拙速なるを聞くもいまだ巧久を睹[み]ざるなり 孫子

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