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2016年12月 4日 (日)

乳酸菌と漫画

人生は冥土までの暇潰し
 
 
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半年ほど前、人生の先輩である志波秀宇さんの新刊本、『まんが★漫画★MANGA』を拙ブログで紹介しているが、同書で最も重要と思われる志波さんのメッセージ、すなわち志波さんが読者に伝えたかったメッセージは、終章のタイトルにもなっている「日本の漫画は人類を救う」だったと思う。

どうして志波さんは、「日本の漫画は人類を救う」と言い切ることができたのか? ここで、本稿の表題「乳酸菌と漫画」に注目していただきたい。拙ブログを時折訪問している読者なら、「(飯山一郎さんの)乳酸菌が人類を救う」と書けばピンと来ると思うが、志波さんの主張する「日本の漫画人類を救う」となると、首をかしげる読者が多いのではないだろうか。だが、乳酸菌と漫画、この両者は切っても切れない関係にあるのだ。その両者を結びつけるものこそ、〝言霊〟である。

拙稿「乳酸菌と日本人」を思い出していただきたい。同稿は乳酸菌を叩き台に、「言霊」について多角的に言及したものだが、今回は漫画と言霊の関連性に焦点を当ててみよう。

最初に、志波さんの『まんが★漫画★MANGA』には、実に興味深いことが書かれている。

『鳥獣人物劇画』に登場するサルやウサギ、あるいは『百鬼夜行絵巻』に出てくる愛くるしい器物の妖怪は、単に人の言葉を口にする生き物なのではない人格(霊格)を持った「生きている存在」なのだ
『まんが★漫画★MANGA』p.166


この志波さんの発言に対して、比較の意味で取り上げられているのがウォルトディズニーのミッキーマウスである。志波さんに言わせれば、『鳥獣人物劇画』のサルや『百鬼夜行絵巻』の器物は、〝人格を持った生きた存在〟であり、一方でミッキーマウスは、〝単に人の言葉を口にする生き物にすぎない〟とのこと。なぜ、志波さんはそのように考えるのか? その答えが以下の行に示されているので引用しておこう。

日本ではむかしから万物に神が宿るという考え方があった。あらゆるものには精霊や地霊が宿るという思想は、日本だけの専売特許ではなく、古来洋の東西を問わず世界中に存在した考え方だった。それがやがて、中東に誕生したユダヤ教、キリスト教、イスラム教あるいはインドのヒンズーなどといった宗教の発展とともに消えていったが、日本にはこの思想がずっと残され、いまだに日本人の心の片すみにその記憶が存在する。擬人法が使われるのは、日本では当たり前のことだった。
『まんが★漫画★MANGA』p.162~163


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どうだろう? 『鳥獣人物劇画』のサルや『百鬼夜行絵巻』の器物は、〝人格を持った生きた存在〟であることが、朧気ながらお分かりいただけたのではないだろうか。

念のため、以下も引用しておこう。

日本のあちこちに道具塚、包丁塚などがあるところからも、人々が道具を愛し、たいせつにし、言葉すら交わしていたことが想像できる。釜と親しく会話することで、ときに水加減をまちがえても釜は見事に米を炊く。わが身を守る刀剣や甲冑と会話する武士も多かったという話もある。名刀として誉れの高い五郎入道正宗は口をきくというが、所有者に思い込みがなければ刀の声が聞こえるはずがない。
こうした感情があればこそ、日本の古典には擬人法がふんだんに使われ、それが基本的なところで漫画としての発想につながっていった。

『まんが★漫画★MANGA』p.164~165


志波さんは日本の漫画の特色として、上記の擬人法の他に擬声語についても言及している。以下の志波さんの発言に注目されたい。

日本の漫画は、手塚(治虫)の文章にある「フッ」、「ポーッ」、「ヒラヒラ」といった擬声語が描かれていることと、日本語の擬声語が表現する微妙な感覚があるから、漫画に限らず文章もまた、緻密で繊細になっていった。前の章でも触れた擬人化にも関係してくるのだが、日本の漫画の秘密は一にも二にも擬声語に起因するところが大きい。そしてそれはたぶん、漫画に限ったものではなく、日本の文化そのものに関係してくる。
『まんが★漫画★MANGA』p.171


日本の文化そのものに関係してくる」とは、どういうことか? その答えを同書から以下に示しておこう。

根幹となった大和言葉の起源はどこにあるのか。

さまざまな説が唱えられるが、どれも仮説に過ぎず、定説はない。かつて可能性が高いとされた古朝鮮、高句麗、百済を起源とする説はほころびが目立ち、最近はあまり評価されていない。大野晋が提唱したタミル語説も批判の嵐の中で立ち往生状態。南方言語を基底としてアルタイ語が覆い被さって生まれたとする混合言語説が現在の主流となっているが、これでも説明のつかない面が指摘されている。

日本語の根幹部である大和言葉を、日本人はいつ、どこから手に入れたものなのか。その答えが出されるには、なお相当の年月が必要と思われる。音韻や形態を分析する手法では日本語の実体に近づけそうにないが、もしかしたらある日とつぜん、目の前に宝物が出現するかのように日本語の秘密が現れるかもしれない。

その秘密の一端が、すでに三〇年以上も前に示されていた可能性がある。それも言語学などとは無縁の学者によって明らかにされたものだ。謎に満ちた日本語の秘密のべールの一部を引き剥がしたのは、東京医科歯科大学の角田忠信医学博士である。角田は難聴の患者を調べていくうちに、日本人の脳が非日本人とは異なる働きをしていることに気づいた。それも、とくに聴覚の分野で日本人の脳は独特の動きを見せるというのだ(『右脳と左脳』小学館/昭和五三年、『日本人の脳』大修館/昭和五六年)。

『まんが★漫画★MANGA』p.176~178


角田忠信医学博士の理論については、前稿「乳酸菌と日本人」でも簡単に触れたし、参考サイトのリンクも張ったので、そちらを参考にしていただくとして、以下の志波さんの結語に注目されたい。

生き物たちの声や自然があげる声は、日本人にとっては言葉なのだ。八百万の神という原始的アニミズムの延長で、すべての物に神宿ると考えていたわけではない。そういうところもあったかもしれないけど、何より日本人はすべての物から直接言葉を授かっていた。生き物や自然、あるいは器物が発する音を「声」と聞き、言葉と捉え、その言葉を理解しようとしてきた。

…中略…

なぜ日本の漫画は面白いのか。それは日本語の持つ能力に起因している。動物の声を聞き、虫の音を理解し、風や水の流れを言葉と判断する。すべてが語りかけてくるから、すべてが命を持ち。人の言葉をしゃべるアヒルを描いているのではない。読経するサルは人間そのものとして描かれている。

『まんが★漫画★MANGA』p.179~181


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ここで、突然だが大祓祝詞を取り上げたい。世界戦略情報誌『みち』の執筆者と読者による、まほろば会に亀さんは時折顔を出しているが、志波さんも幾度か参加されている。まほろば会では安西ファイルを巡っての講話が中心だが、その講話が始まる前に「大祓祝詞」が奏上される。以下はまほろば会で奏上される、「大祓祝詞」に最も響きが近い動画である。



加えて、拙稿「乳酸菌と日本人」でも紹介した、掲示板「放知技」にある大阪のおばちゃんの以下の投稿にも注目されたい。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/769/

乳酸菌の好きな周波数が528ヘルツとある。その記述を目にして、咄嗟に思い出したのが大祓祝詞であった。528ヘルツとクラシックとを結びつけてみることで、528ヘルツの持つ意味について、読者にも考えていただきたいのだ。


『J.S.バッハ』メドレー25曲 癒しのクラシック音楽 528hz(DNA Repair 睡眠 作業用BGM)


『モーツァルト 』メドレー20曲 癒しのクラシック音楽 528hz(DNA Repair 睡眠 作業用BGM)

日本人の心の奥底にアニミズムが生きていると、志波さんは繰り返し主張されている。意味するところは、我々は廃仏毀釈以前の神道、すなわちアニミズムの精神に戻る必要があるということらしい。このあたり、野崎晃市博士による以下のブログ記事が参考となろう。
古代出雲王朝の謎

最後に、日本の漫画の特色として擬人法擬声語を取り上げた志波さんが、漫画表現技術として葛飾北斎を取り上げているのに注目されたい。

こんにちの漫画の出発点は葛飾北斎にあったのだ。葛飾北斎がヨーロッパに渡り、そしてアメリカに渡った。葛飾北斎の漫画が世界中を巡り、明治維新以降の日本に里帰りした。日本の漫画表現技術が優れているのは当然なのだ。出発点がここ日本にあったのだから。
『まんが★漫画★MANGA』p.150


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今週(11月22日)から来年の新春(1月15日)にかけて、東京のすみだ北斎美術館で「北斎の帰還」が開催中だ。亀さんも、年末から年始にかけて一度は足を運びたいと思っている。葛飾北斎については、拙稿「高井鴻山の生涯の夢」でも取り上げているので、参照していただければと思う。

16120103.jpg

【連絡】

相変わらず本業の方で忙しくしていますが、そろそろ仕事の峠が見えてきたので、今月半ばあたりから以前のペースでブログ記事を書けそうです。

亀さん@人生は冥土までの暇潰し拝


【追伸】
志波さんに再び書評をアップしたと伝えたところ、以下の返信をいただきました。勝手に志波さんの返信メールを以下に転載しておきます(爆)。

亀山 信夫 様



ご無沙汰いたしております。

拙著をここまで丁寧に分析、紹介していただき

真にありがとうございます。感謝感激であります。

以前から2度にわたりご紹介くださり、光栄至極でした。

前のときにも知人たちに紹介してまわったものです。

今回もまた、仲間うちに(少々自慢げに)拡散したいと考えております。



あの『まんが★漫画★MANGA』という本は

名古屋造形大学で講義した内容がベースになっております。

本当に書きたかったのは、外国人が日本文化に憧れる本質、

外国人が日本文化に憧れる本当の意味みたいなものです。

出版社に提出した書名は

『どうして日本の漫画は世界一なのか』または

『日本の漫画はなぜ世界一なのか』

それが『まんが★漫画★MANGA』と変わり、一生懸命訴えて、やっと

サブタイトルとして『日本の漫画はなぜ世界一なのか』と付けられました。



名古屋造形大学にも海外からの留学生がいます。

中国人もいますが、独仏など欧州勢が多いです。

漫画コースだけではなく、

日本画、陶芸、書道など日本的な分野に多いのです。

本当に日本文化に何かを求めているように感じます。

彼らが日本文化に憧れる本質はどこにあるのか。難しいです。

正答は引き出していません。わかりません。でもたぶん……。

そんな気持ちを『まんが★漫画★MANGA』の中に閉じ込めてみました。



亀山さんにいろいろ書いていただき、たいへんありがたいです。

本当にありがとうございます。ところで、最近面白い情報を入手しました。

ちょっとご紹介させていただきます。

Scientists From Germany Show That Water Has Memory. This Video Blows My
Mind.

http://www.lifebuzz.com/water-theory/



またぜひお会いできれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。



志波秀宇拝

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