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2016年10月25日 (火)

櫻井ジャーナルトーク

人生は冥土までの暇潰し
 
先週の土曜日(10月22日)、山手線駒込駅近くにある東京琉球館というレストランで、櫻井晴彦氏(ブログ「櫻井ジャーナル」)の講演会が開催された。人数的には20名前後の人たちが来場していたと思う。亀さんが開演15分ほど前に会場に到着すると、沖縄出身だという愛想の良い女将が受付を担当していたので、参加費を支払って後席に腰を掛けた。目の前にはスライドがあり、その横に学者風の中年の男性が座っていた。近寄って声をかけてみたところ、果たして櫻井氏本人であった。そこで、同氏の写真をネットには公開しないという約束で、写真を一枚撮らせていただいた(帰宅後、「桜井晴彦」で検索してみたところ、同氏の11年前の写真数枚がヒットした)。

16102207
http://homepage3.nifty.com/shindanshiFP/kougiroku17migi.html

上の写真は11年に撮られたもので、今回会った櫻井氏のイメージとやや異なっている。よって、現在の櫻井氏のイメージを掴んでいただく意味で、亀さんが受けた櫻井氏と似た俳優を一人紹介しておこう。「男はつらいよ」の第26作「寅次郎かもめ歌」を、読者は観賞したことがあるだろうか? 伊藤蘭演じるすみれと村田雄浩演じる貞夫の二人の若いカップルに、寅さんが恋の指南役を買って出るという物語だ。そして、同作品に登場する松村達雄演ずる林先生に、容貌も人間性も櫻井氏は実によく似ているのだ。同作品は1980年12月27日公開というから、当時の松村は66歳、櫻井氏の場合は1955年生まれというから現在61歳なので、まぁ、年齢的にも似たようなものだ。写真を撮ろうとした時、左のようなむっつりした顔をしているので、「はい、笑ってぇ-」と声をかけてみたところ、右の写真のように実に良い表情になった(爆)。

16102205 16102206 16102211

櫻井氏は〝調査ジャーナリストと〟名乗るだけあって、国際政治経済に関して多岐にわたるテーマに精通していることが、同氏の話に耳を傾けていくうちによく分かったものである。その櫻井氏が当日選んだテーマは、CIAに関するものであった(以下の写真参照)。CIAの誕生の経緯から昨今のアルカイダに至るまでの話は、綿密かつ徹底した調査に基づいていることが分かるのだし、内容的に非の打ち所のないもので、「流石は櫻井氏だ」と唸ったほどだ。このように、ミクロの視点、すなわち虫の目で国際政治経済を捉える櫻井氏の〝眼力〟は、亀さんのようにちゃらんぽらんな人間には、到底真似のできるものではないとつくづく思った次第である。

16102209

一方、マクロの視点というか、鳥の目で国際政治経済を捉えるということに関しては、やや苦手としているように見受けられた。つまり、櫻井氏自身は学者タイプであり、多くの書籍や論文を通しての情報収集と解析に優れているのが分かったが、一方で生身の人間とトコトン付き合い、同じ釜の飯を食い、酒を酌み交わし、相手の本音を引き出すことで、相手を丸裸にするという体験はさほどないように見受けられた。
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一例を挙げればマッキンダーの『ハートランド理論』。同夜の櫻井氏もハートランド理論を取り上げて国際情勢を多角的に説明してくれたのであり、ハートランド理論そのものについての櫻井氏の解説は非の打ち所がなかった。しかし、「ハートランド理論が本当に実践されているのかどうかは何とも言えない」とか、「欧米がハートランド理論を念頭に、(ハートランドに領土を占める)ロシアに対して包囲作戦を採っている」といった説明を聞くに及んで、おやおやと思った次第である。

ハートランドを制するものは世界を制するというのが、実は同理論の真髄に他ならないのだし、そのハートランドを領土としているのがロシアだ。そして、今年に入って覇権がアメリカから中露連合に移行したことに思いを致せば、ハートランド理論が現実味を帯びてくるはずなのだ。加えて、プーチンは〝最強の任侠の徒〟という視点を持つことにより、今後の世界情勢を一層正確に捉えられるはずなのである。

たとえば、ハートランド理論について取り上げた拙稿「ワンワールドvs.中露連合」で、亀さんは「5月からのキーワードは 『ロシア』」と題する記事を紹介しているが、同記事で特に注目していただきたいのが以下の記述である。

プーチンは,ロシアという国家が『ハートランド』を支配した!という強烈な国家意識をもって,今後,全世界に新秩序をもたらすべく,目の覚めるような政策と策略を連発してくる。


どうだろうか? このような文章が書けるのも、人間を観察してきた修行の賜なのだ。この文章を書いたのは飯山一郎さんなのだが、なぜ飯山さんはプーチン=侠客という視点を持つに至ったのか。そのあたりの秘密は、実は野崎晃市さんの最新記事「青州は『水滸伝』の舞台」を一読すれば分かる。特に注目していただたいのが以下の記述だ。

現在の青州にある飯山一郎邸にも多彩な才を持つ一癖二癖もある人物がひっきりなしに訪れ、さながら現代の梁山泊のようになっている。


現代の梁山泊にひっきりなしに訪れる、〝一癖二癖もある〟連中と語り合い、同じ釜の飯を食い、酒を酌み交わすことで、人物を観察してきた飯山一郎さんの観察力は本物であり、だからこそプーチンの中に侠客を見たのである。なお、参考までに亀さんも「最強の侠客が登場する日」を書いている。

櫻井氏に対してやや批判めいたことを書いたが、それでも数多ある国際情勢関連のブログの中でも、同氏のブログは一位、二位を競う優れたブログだ。だから、今後も櫻井氏のブログを精力的に追っていきたいと思う。

一点だけ残念だったのは、福島原発事故についての言及が全くなかったことだ。櫻井氏ほどの聡明なジャーナリストも、官邸、官僚、マスコミが全力をあげて放射能問題にフタをしてきたため、福島原発事故は過去の話と捉えているのかもしれない…。

【追伸】
12月17日に第二回目の櫻井ジャーナルトークが開催される。16102212

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