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2016年10月16日 (日)

青州で思ふ(7)

人生は冥土までの暇潰し
 
 
■2016年10月3日
東京の悪友が関東のチベットと呼ぶ、秩父連峰の麓にある飯能駅の始発に飛び乗り、8年ぶりに成田国際空港へ数時間かけて到着、チェックインを済ませて青島(中国)行きの便に搭乗した。飛行機は長野県の上空を飛んでいたかと思うと、いつの間にか日本海に抜け、朝鮮半島を目指して進路を西に変えていた。途中、スチュワーデスが飲み物の注文をとりにきた。本当は、ビール、ワイン、ウィスキーあたりを呑みたかったのだが、夕方は宴会があり、同志の〝酒豪〟もダウンするほどの強い酒を呑まされるようなので、宴会の席で酔いつぶれてはならぬと思っていたし、ましてや亀さんは主賓扱いだと、飯山さんから聞かされていたので尚更だった。だから、アルコールの代わりに日本茶をお願いした次第…。

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日本海から山陰地方を望む

左側の窓からは山陰地方の海岸が暫く続いていたが、やがて進路を変えて韓国の上空を横断、そのまま黄海に入った。すると、しばらくして視界に飛び込んできたのが青島の街並みで、その光景には度肝を抜かれた。建設中と思われる高層ビルの群れか、延々と続いていたのだ…。無限に続いているのではと、一瞬思ったほどである。

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間もなく、青島に到着

そうこうするうちに青島空港に到着、日本も蒸し暑かったが青島も暑かった! 通関手続きを終えて一ヶ所しかないという到着ゲートに向かった。昨日かかってきた飯山さんの電話で、到着ゲートで亀さんの名前を書いたプラカードを、同志が手に持って立っていると聞いていたので、到着ゲートの扉を開け、幾つかのグループが手に持つプラカードを注意深く見ていったところ、直ぐに自分の名前を書いたプラカードを見つけた。出迎えてくれたのは、堺のおっさん、一帯一路さん、飯山さんの秘書の趙さん、そして運転係である毛允明社長(汚泥処理会社)の部下であった。

車中では堺のおっさんと一帯一路さんに、中国の事情を色々と聞く。秘書の趙さんからも大麻の話から始まって、野菜といった農産物を運搬する車は、無免許でも捕まることはないという、大らかというか大雑把というか、日本ではとても考えられないような中国の現状を色々と耳にする。そうこうするうちに飯山邸に到着。飯山さんをはじめ、関係者の皆さん全員が温かく迎えてくれた。一段落すると、自然に飯山さんの歴史談話(飯山秘史)が始まった(「青州で思ふ(3)~(6)参照)。

時間はあっという間に過ぎ、宴会の時間が迫ってきたので、全員で車に分乗して会場に向かう。日本語が堪能な中国人の若者が出迎えてくれた。後で聞いたところ、毛允明社長の息子さんで、日本の大学院を卒業したのだという。道理で日本語が堪能なわけである。その日の毛社長は、相当身体の具合が悪かったらしく、宴会が始まる前に服用する漢方薬を、こっそり見せてくれたほどであった。体調が優れないのにもかかわらず、無理を押してかくも盛大な宴会を主催していただいたこと、感謝の言葉もなかった。

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総勢15名の大宴会

宴会で最初に目の前に運ばれてきたのがサソリと蝉であった。昆虫などが目の前に並ぶだろうと、あるていどは予想(覚悟?)していたので驚きはしなかったし、むしろどのような味なのかと早速食してみた。蝉もコリコリして美味かったが、サソリは一段と美味で、上等な川エビにも似た風味があった。

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我々の真っ正面に、異彩を放つ人物が座っていた。それが張苓明氏であることを、隣に通訳として座っていた、毛社長の息子さんに教えてもらった。この人物が毛社長と雒徳軍氏に加えて、飯山さんが人物として高く評価している張氏かと、改めて同氏を見つめた次第である。張氏が放つ存在感は凄いものがあり、宴会が盛り上がっている最中、わざわざ亀さんの座る席まで足を運んできてくれて、互いに挨拶を交わしたのだが、柔和な表情からは想像もつかぬ意志の強さが伝わってきたのだし、瞬時に肝の据わった漢であることが分かった。遠い昔、このような凄い人物に出会ったことがある。それは亀さんが尾瀬自然保護運動をしていた23歳の時、群馬県の藤原ダム近くの山村で、自然保護運動の会長宅に泊めていただいた時のことだ。神計らいで同じく会長宅を訪れていた老人と、深夜まで酒を酌み交わす機会を得たのだが、その小柄な老人の放つもの凄い存在感に圧倒された亀さんであった。張氏と会った瞬間、その時のことを思い出した次第だ。

宴会が終わった後は全員で古街を散策した。毛社長は依然として体調が優れないのにもかかわらず、我々と一緒に古街を散策してくれただけではなく、堺のおっさんと亀さんをホテルの部屋まで送り届けてくれた誠意には、頭が上がらなかった。今回初めての中国訪問だったが、今までに中国を訪問した人たちから、中国人の接待の凄さについて聞き及んでいたものの、これほどまでとは思ってもいなかっただけに、改めて中国人の懐の深さを垣間見ることができたように思う。そして、毛社長、張氏、雒氏の三人が、如何に飯山さんを高く評価しているかも、中国に来て肌で感じることができたのは収穫であった。ともあれ、三人の漢と会えただけでも、中国を訪問した価値はあった。

今回の青州行きに先立ち、『小室直樹の中国原論』(徳間書店)に目を通しているが、以下の小室直樹の記述、特に幇についての小室の見解の正しさが、今回の訪中で納得できた。

中国社会の経緯は、タテの共同体(Gemeinde)たる「宗族」と、ヨコの共同体たる「幇」である。
『小室直樹の中国原論』p.5



むろん、今回の訪問が最後ではない。今後も幾度か中国本土を訪れることになりそうだが、冥土の旅に発つまで、どこまで中国そして中国人の心に迫ることができるのか、残りの人生が楽しみになってきた。

【追記】
ここ一年間、特に青州から戻って以降、亀さん宛てに来る相談事のメールが増えてきた。一人一人の人たちに返信を認めているが、果たして何処まで分かっていただけたのかは心許ない。ともあれ、若者に限らず、亀さんのようにな者でも良いというのなら、老若男女を問わず遠慮なくメールしてくれて結構だ。基本的に一両日で返信しているが、仕事に追われている時は数日かかることもある。その点は予めご了解願いたい。

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