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2016年8月31日 (水)

紅迷

人生は冥土までの暇潰し
中国の四大名著と言えば、『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』、『紅楼夢』だ。亀さんの場 合、原書(中国語)で読んだわけではないものの、『紅楼夢』を除く他の小説はすべて読破した。ちなみに、『三国志演義』は『英雄 生きるべきか 死すべき か』(上・中・下の各巻)と題した柴田錬三郎訳、『水滸伝』は陳舜臣訳、『西遊記』(上・中・下の各巻)は、村上知行訳をそれぞれ読んでいる。

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さて、拙稿「小室直樹の限界」で取り上げた『中国共産党帝国の崩壊』、久しぶりに再読し、『三国志演義』と『水滸伝』の2冊は、中国を理解する上で欠かせないと再認識した次第である。ちなみに、小室は『中国共産党帝国の崩壊』で、この2冊を以下のように評している。

三国志に通暁したらたいしたもの。中国の革命とはこんなもんだ。それがわかってしまう。p.153

三国志を心して読むと、今の中国の行く末も予測できるというものだ。p.166

日本で水滸伝が読まれるときには、単なる小説として読まれ、その思想的意味が語られることはない。
ところが中国では大きな思想的意味がある。それは、太平天国の乱との関係においてである。
p.184


また、小室は毛沢東の読書歴についても語っており、非常に興味深い内容であった。

・幼少期の毛沢東は四書(大学、論語、孟子、中庸)を徹底的に叩き込まれた。p.147~
・少年期の毛沢東の愛読書は『三国志』と『水滸伝』であった。p.150


ところで、『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』の三冊は一応目を通したが、残る一冊『紅楼夢』の場合、亀さんは未だに読んでいない。そのワケは、東明社の故吉田寅二の友人であった故張明澄氏の著作に、〝『紅楼夢』は麻薬のようなモノ〟 という行があったのを今でも覚えているからだ。ちなみに、張氏は東明社から『誤訳・愚訳』と『小周天』を出しており、その他に出版社は違うものの、『誤読 だらけの邪馬台国』(ジアス・ブックス)、『間違いだらけの漢文』(久保書店)といった本も執筆している。それらの本は全て京都にいる息子にプレゼントし てしまったので、もう亀さんの手許にはない。

ともあれ、どの本だったか忘れたが〝『紅楼夢』は麻薬のようなモノ〟という行には、、「『紅楼夢』は中国人の間で最も人気があり、一度読み始めると、かっぱえびせんのように止まらない。読み終えても、また読み出す」、 といった内容のことも、うろ覚えであるが張明澄氏の本に書いてあったのだ。だから、拙宅には父母が揃えておいてくれた、世界文学全集の中に『紅楼夢』もあ るのだが、麻薬中毒になっては大変と、未だに目を通していない…(爆)。でも、モー還暦も過ぎたのだし、そろそろ読み始めてもE-かと思う、今日この頃で ある。ちなみに、拙宅にある『紅楼夢』は河出書房が昭和43年に出した全集で、ナント今から53年も前の本だ。しかし、中身は年月が経ったのを感じさせな いほど綺麗だ。多分、酸性紙ではないからだろう。

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最後に、「アジア夢紀行」という面白そうなブログに、紅楼夢に関する記事があるのを見つけた。その中で注目したのが「紅楼夢 5」の以下の記述だ。なるほど、『紅楼夢』も毛沢東の愛読書だったのか…。

国 語ブログに、この頃よく出てくる本に『紅楼夢』がある。毛沢東が好きだった本で、それを研究する『紅学』という学問もあるらしい。『紅迷』と呼ばれる熱狂 的なファンもいるという。僕の中国語の若い先生は『紅学』を知らなかったけれど。『紅楼夢』ってどんなのかなと思いネットで調べると、いろいろ出てくる。 本格的に読みたければ、
http://www.saohua.com/shuku/honglou/index.htm
だけれど、中国語初級だと
http://www.saohua.com/shuku/lianhuanhua/hongloumeng/index.html
がいいかなと思う。これは絵の感じといい文字の大きさといい小学校3,4年生用かなと思う。繁体字だけど、『紅楼夢』の入門解説番組がYoutubeにあります。



【追記】 『中国共産党帝国の崩壊』で印象に残った行

易姓革命が何度起こっても、社会を貫く歴史法則が変わることがない。依然として昔のまんま。p.42

中国共産党の階級的基盤はプロレタリアートではなく、農民である。
p.53

中国人の部外婚制 p.56

中国の病気の近因はスタグフレーション(不況なのにインフレが進む)、中因は人民なき人民革命、そして遠因は五千年来の中国の歴史である。p.105

「中国が汚職大国になってしまった理由」p.135

わが国では一般に、老子が道教の始祖だと思われているが、実は、そうではない。
老子の教えがそのまま道教になったのではなく、この太平道こそ、のちの道教のことのはじめなのである。
p.164

鄧小平は、毛沢東主義が内包する尖鋭なる二極的矛盾を解決せずして、毛沢東が狙っていたカリスマをたたきおとして急性アノミーを呼び出してしまった。
中国よ、どこへゆく。
p.209

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