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2012年4月24日 (火)

日本人は魂を抜かれたのか 亀井静香 「月刊日本」5月号

「月刊日本HP」
発行所 株式会社K&Kプレス (転載許可)
Tel. 03-5211-0096

日本人は魂を抜かれたのか
(略)


財務省支配を許すな!

―― 現在のような状況で増税を強行すれば、さらに景気を悪化させることになる。

亀井 国家が萎んでしまっているときに、さらに消費増税をしようなどというのは、きちがい沙汰だ。井戸がぶっ壊れて水もたまっていないときに、井戸を直すことを考えずに、水をくみ上げることだけを考えている。

 橋本政権時代の一九九七年に三%だった消費税が五%に上げられ、景気は後退していった。

GDPも橋本政権時代の五百十兆円から四百五十兆円に、六十兆円も縮小してしまった。私は一九九六年の総選挙の際にも「今消費税を引き上げれば回復基調にある景気が再び後退する」と主張して譲らなかった。

 橋本政権は消費増税など緊縮財政を強行したが、一九九八年七月に発足した小渕内閣で、私は政調会長に就任し、緊縮財政から積極財政へ転換させた。その結果、GDPはマイナス成長から二%成長に上がっていった。ところが、小泉政権で再び緊縮財政がとられた。

―― 野田政権も財務省の論理に乗っかり、消費増税に突き進もうとしている。

亀井 財務省の連中は、未だに「昔のそろばん」で勘定し、それで政治を動かそうとしている。財務省は財政赤字を強調し、「これ以上の借金を将来の世代に残してはいけない」などと言うが、日本の政府債務は、ギリシアなどとは違う。日本の場合には、政府債務といっても九五%が国内からの債務なのだ。

―― 財務省所管の「外国為替資金特別会計」には、百兆円の外貨準備(資産)がある。これは、国民からの借金(短期国債)で調達され、その大部分が米国債に投資されている。なぜ、これを財源にしないのか。

亀井 消費税に頼らなくても、無利子非課税国債など、いくらでも方法はある。ところが、財務省は財源について考えるための材料を国民に提供していない。政治家は、国民の立場に立って財務省と対決すべきだ。


 日本人は魂を抜かれた

―― 財務省の論理に政治家が屈してしまっている。
亀井 政治家は財務省に操られている。まったく政治家の体をなしていない。政治家が国民の生活など見向きもしなくなっているのだ。だから、いまの「政治家」たちは政治家ではない。バッジをつけること、自分のポストのことしか考えていない。


―― これほどまでに政治が劣化してしまったのはなぜか。

亀井 永田町に本物の政治家がいなくなってしまったのは、日本人全体の心が病んできたからであり、政治家だけの問題ではない。

 やってはならない戦争をやり、それに負けてしまい、占領されて、日本人は魂まで抜かれてしまったのだ。本来日本人は、私利私欲に走らず、困っている人がいればそれを助け、公のために尽くそうという心を持っていたはずだ。ところが、魂を抜かれた日本人は、自分のカネ儲けだけに専念するようになってしまった。その結果が、今日の日本人の姿なのだ。

 自分さえ良ければ他人のことなど知ったことではないという利己主義が蔓延した。個人の欲望が肥大化し、人間としての心が失われ、人間を人間扱いしないような社会になってしまっている。だから、本来わが国の伝統にはなじまない市場原理主義が簡単に浸透してしまった。

 そして、いまや「国家の財源が足りなければ弱い者から取ればいい」という安易な考えが罷り通るようになってしまった。強者からは取ろうとせず、弱者から取ろうとしている。税制は、国民生活、特に弱者の生活を守るという視点に立って考えなければだめだ。もちろん直間比率の問題は常に検討しなければならないが、民が苦しんでいるときに、弱者の生活を圧迫するような増税をすべきではない。

 皆で助け合い、皆で協力して生きていこうという日本人の良き生活文化はどこに行ってしまったのか。現在の政治は、一部の人たちの富と権力を守ろうとする政治に堕している。

―― 目先の損得勘定だけで動くようになってしまったからこそ、日本人としての誇りを失い、大国に依存し、大国に阿り続けている。

亀井 敗戦のショックで、日本人全体が事なかれ主義に陥り、やらなければならないことから目をそむけている。アメリカ従属の考え方が政治家に染みついてしまっている。戦後六十七年経ってもなお、日本は自立していない。まるで占領下にあるような有様だ。

 アメリカに守ってもらい、アメリカに追従していればよいという「奴隷の幸福」状態を恥とも思わなくなっている。いまこそ、日本は対米自立の意思を固めなければいけない。それは難しいことではない。


―― 日本人には本来のDNAが残されているはずだ。

亀井 それに火をつけなければいけない。日本人としての魂を取り戻し、国民生活を守るという立場で外交政策も考えるべきだ。そうすれば、対等の立場でアメリカにモノを言えるはずだ。


 大塩平八郎とゲバラに肖りたい!

―― 亀井さんの政治家としての歩みには、大塩平八郎を髣髴させるものがある。

亀井 私はどちらかというと文学少年だった。ところが大学に入って合気道を始めたことから変わった。学習院高等科の先生をしていた嶋田和繁先生から、ぼろぼろの大塩平八郎『洗心洞箚記』や『大西郷遺訓』を渡され、読むように言われた。それから大塩や西郷に関する本を買い漁って読み、大塩や西郷を自らの生きざまの手本にしたいと思うようになった。

 大塩は、天保の大飢饉によって困窮する国民を放置できず、奉行所に民衆の救援を提言した。だが、それは拒否され、天保八(一八三七)年二月、大塩は叛乱を起こし、幕府の反省を促そうとした。知行合一を説く陽明学者だった大塩は、ただ口先で批判するだけではなく、自ら行動を起こしたのだ。

 大塩や西郷には、生きとし生けるものに対する愛情というか、社会的地位や職業の違いを超えた人間に対する共感というものが強く流れていると感じた。共感するだけではなく、行動するという思想に感銘を受けた。

 チエ・ゲバラも同じだ。民を救いたいという思いで自ら行動した。ゲバラは裕福な家庭に生まれて、本来ならば安定した生活を送ることができたにもかかわらず、抑圧と貧困に喘ぐ人々のために一生を捧げようとした。キューバ革命が成功した後、彼は日本でいう日銀総裁のようなポストに就いて活躍していたが、そうした地位に決して甘んじることなく、「世界にはまだ苦しんでいる人がいる」と言ってキューバから飛び出した。そして、最後はボリビアで銃殺された。
「苦しんでいる人たちを放っておくことはできない」という気持ちを抱き、そのために命がけで行動した人を、私は尊敬する。私はとても大塩やゲバラのようにはなれないが、彼らの爪の垢でも煎じて、その生き方を見習いたいと思っている。

── そこ(事務所の壁)にはゲバラの写真をもとにしたリトグラフが飾られている。アメリカのベーカー大使がこの絵を見て、ぎょっとしていたとも言う。

亀井 己を捨て、民の救済に身を挺した彼らこそ、本当の政治家の姿だ。
 大塩が決起したとき、本当に幕府を倒せると思っていただろうか。吉田松陰が船を漕ぎ出したとき、アメリカに渡れると思っていただろうか。西郷南洲が決起したとき、維新政府を倒せると思っていただろうか。彼らは勝算がなくても、やらなければならないと考え立ち上がった。


── 最初はたとえ少数派であっても、その精神は必ず引き継がれ、いずれ花開く。亀井さんには、少数派でもいいから、時代を変える先頭に立ってほしい。

亀井 私はやる。そうしなければ、間違いなくわが国は沈没していく。勝敗など関係ない。わが国を立て直すために、正しい旗をあげ続けるしかない。


 このままでは日本は沈没する

── 亀井さんが政治家になった理由は何か。

亀井 私は、一九六〇年に大学を卒業し、サラリーマン生活を送っていた。ところが、安保闘争でのデモ隊に対する警察の不甲斐なさを見て、「警察が弱すぎる、俺が立て直さなければ」と思い、警察官になることを決意した。

── 思ったら、すぐ行動に移す。

亀井 すぐに会社を辞め、採用試験を受けて警察庁に入庁した。それから私は十五年間警察官僚を務めたが、一九七二年の浅間山荘事件の際、私の目の前で警視庁の高見繁光警部と内田尚孝警視が撃ち殺されてしまった。極左の連中は、残虐非道なことをやった。ただ、彼らにも、自分のためではなく、他人のために、社会のためにという心情があった。

 そこで私は、社会の「ゴミ掃除」をする警察ではなく、ゴミを出さないような社会を作るために政治家になろうと決臆した。前途ある惹巾が過激なことに起ることなく、また貧しい者やハンディのある者でも教育が受けられ、努力すれば等しく機会が与えられる社会、困っている人には手を差しのべ、皆が心豊かに暮らせる国を作りたい。
それが、私の政治家としての原点だ。


── 初当選から今年で三十三年目になる。亀井さんの正論は激しい抵抗にあったり、批判にさらされてきた。

亀井 小泉政権の郵政民営化に反対して二〇〇五年に国民新党を結成してから七年。結局、国民新党も離党することになったが、日本の良き文化・伝統を破壊していく市場原理主義と必死に戦ってきた。

 二〇〇九年九月に成立した鳩山政権では、内閣府特命担当大臣(金融・郵政改革担当大臣)として中小企業金融円滑化法を成立させることができた。市場原理主義の浸透によって自殺者が拡人し、私の知人の経営者も自殺した。真っ当にやっている紙営者が貸し渋りや貸し剥がしで苦境に陥らないようにすることは、政治の責任だと思った。郵政改革法案も完全ではないが、成立の道筋をつけることができた。

 マスコミからは支持率〇%と馬鹿にされながらも、必死で民主党の馬鹿げた政策を阻止してきた。当初、民主党政権は外国人参政権、夫婦別姓法案を進めようとしたが、我々の反対によってそれを阻止した。消費増税もTPPも阻止する。

 このままでは、日本は本当に沈没してしまう。全国の志をともにする人たちを結集して、新しい政治勢力を作っていく。

 (四月十一日インタビュー/聞き手・構成 坪内隆彦)p-15

文殊菩薩(ブログ版)より

http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-135.html#more

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